バングラデッシュで日本人が巻き込まれたのテロの理由や経緯を調べてみた

今回のバングラデッシュのテロで日本の方が亡くなった悲しいニュースを聞いて、
なんでバングラデッシュのテロで日本人が巻き込まれたのか
その理由経緯、背景を調べてみました。

調べたことをおおまかな流れがわかるように書こうと思います。

テロを起こした組織は?

これは、はっきりとはどこの組織とまだ判明していないようです。
ただ、犯行声明を出していたのは、IS(ISILまたはイスラム国)とアルカイダです。

これらはどちらもイスラム過激派と呼ばれる組織です。
ISはもともとアルカイダの一支部でしたが、方向性の違いで分裂した組織になります。

アルカイダ:
ジハード主義:異教徒からイスラムの地を守るべきとする主義。主にアメリカや欧州を敵対象

IS:
クフィール主義:スンニ派から見た不信仰者シーア派を攻撃しようとする主義。主に身近なイラクやシリアなどのシーア派を敵対象

また、ISは自称イスラム国であり、シリアとイラクにまたがる国家の樹立を宣言しています。

なぜイスラム過激派はテロを起こすのかの理由

イスラム過激派とは

イスラム主義: 「イスラムの教義に基づいて社会を改革する」という立場

第一次大戦終了後、
イギリスとフランス(とロシア)が今の中東地域にあった「オスマン帝国」の解体をして山分けする事にしたそうです。
そして当時、中東地域を支配していたイスラム社会を追い出します。
(もともとは、イギリスの三枚舌外交によって中東問題が発生したと言われます

それ以来、ものすごく色々な出来事が起こってきたわけですが、
簡単に言えば、イスラム社会を取り戻そうと考える人たちがいて、
それがイスラム主義ということになります。

それで、その中で過激派と呼ばれる人たちがいるのです。

(中東問題は、欧米諸国が石油や資源の利権を求めての経済問題から、エルサレム、メッカと言った宗教上の聖地をどこが占有するか、ユダヤ人、アラブ人、パレスチナ人などの宗教問題とが絡み合っての問題と言えると思います)

過激派がテロを起こす理由

過激派がテロを起こす理由とは、
イスラム圏を取り返すことだったり、欧米の空爆などへの報復だったり、貧富の差拡大への怒りだったり、恐怖で人々を縛るためだったり、同志やスポンサーを募るためだったりと、もう色々とある状態かと思います。

バングラデシュという国

バングラデシュ

バングラデシュは国教をイスラム教としている国です。

バングラデシュはイスラム教徒が多数派ですが、欧米諸国とはよい関係を保ち、その援助を受けて発展してきた国です。そのことからISが『バングラデシュを主戦場にする』と宣言もされています

最近は、イスラム教以外の信者を狙ったイスラム過激派によるテロ事件が複数起きたことにより、イスラム教を国教から廃止すべきだという世論も出てきているそうです。(ただし、神との関わりが無くなってしまう、災難が起きてしまうなどの考えを抱く人々も多くいる)

バングラデシュでは教育を受けられない人々もおり、そういった人たちはイスラム過激派の教えを少しも疑わないことから、ISの新兵が募集されている可能性もあるとのことです。

バングラデシュでの最近の事件、状況

2015年9月10月
・ダッカでイタリア男性亡くなる
・北部で日本人男性の星さん亡くなる
2015年10月24日
・シーア派モスクで爆発が起きて、1人亡くなり、60人以上が負傷
 →2015年は、イスラム教の教えと違う啓蒙活動をしたブロガー5人が亡くなる
2016年5月23日
・リベラル派の大学教授がなたで襲われ亡くなる
2016年5月25日
・同性愛者の権利活動2人が亡くなる
2016年6月7日
・イスラム過激派と警察の間で銃撃戦

今回のバングラデシュでのテロ

経緯と概要

武装勢力がバングラデシュの首都ダッカにて、
現地で人気のカフェに入り、日本人を含む人質をとって立てこもった。

そして、警察の突入、銃撃戦も行われて収束した、というのが経緯と概要です。

場所

なお、この場所は大使館や外国企業が多くある場所で、日本大使館も近くにあります。

また、5つ星ホテルとかも多くある場所で、立てこもっているカフェは外国人がよく訪れる人気のカフェであったとのこと。カフェの名前はHoley Artisan Bakery café(ホリー・アルティザン・ベーカリー)。日経新聞によれば、日本人外交官も利用する人気カフェ店です。

カフェが狙われた理由

はっきりとはしてませんが、おそらくは

・大使館や外国企業など近郊に多いから
・外国人に人気が高いカフェだから

こういった理由が今のところは考えられています。

人質になった人々

人質一人一人にコーランの一節を暗唱できるか尋ねて、答えられた人質は難を逃れられたそうです。

日本人で人質なった人は、8人です。

みなさん、国際協力機構(JICA:ジャイカ)が業務を委託したコンサルタント会社の社員の方々でした。

8名のうち1名の方が助け出され、7名の方がお亡くなりになりました。

JICAとは、外務省所管の独立行政法人です。開発途上地域等の経済及び社会の発展に寄与し、国際協力の促進に資することを目的としている機関になります。

つまり、今回のテロに巻き込まれた日本人の方々は、バングラデシュ発展のために努力していた人たちだということになります。

日本人はイスラム過激派に狙われているのか

2015年度、ISの機関誌「ダビク」において、

これまで日本は、ISの標的としての優先度は高くなかった。しかし、連合国を支援するという安倍晋三の無分別な公約によって、安倍晋三の愚かさによって、たとえどこにいようとも今はすべての日本人とその利益が、IS戦闘員らの標的となった

と発表されています。

なので、今回のテロでもそうであったように、また過去にもイスラム過激派の行為によって日本人が亡くなったように、現在の日本人がイスラム過激派と遭遇したら狙われる可能性は大いにあるということです。

 

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