ネットワークビジネス体験談(モデーアへの勧誘から参加まで:不信)

ネットワークビジネス体験談(モデーアへの勧誘から参加まで:出会い)の続きです。私は出会ってからネットワークビジネスに参加するまでの期間が普通よりも長かったと言われましたが、その長い間(1年以上)に私は不信感を感じることは何度かありました。

マルチ勧誘ための集まりとは気付かずにしばらく参加し続ける

私はその後もOP2人と連絡を取り合うことになり、Pさんの集まりに一回、O君のイベント集まりに複数回参加することになりました。

その当時の私はOP2人がネットワークビジネス勧誘者とはまったく知らなかったので、純粋に遊びに行く気持ちで参加していました

Pさんの集まりに行ったのがフットサル1回だけだったのは、時間の都合がつかなかったからなのと後にPさんとの連絡を絶つことになるからなのですが、Gさんを初めまとめ役が大人でしっかりした人がいるというイメージでした。

O君の集まりにはNさんやO君がまとめ役で、良い意味でも悪いでもしっかりしたイメージはなかったです。
なので、私は本当に気を抜いてただ遊ぶために参加していました。

このOPを初めとしたネットワークビジネスをやっている人の「社会人で楽しく集まって遊びましょう、話しましょう」という集まりはマルチ勧誘のための方法であり、色んな集まりがあります

飲み会、ホームパーティ、バーベキュー、フットサル、バドミントン、卓球、ダーツ、バー、クラブ、キャッシュフローゲームなどです。

このうちネットワークビジネスだと知らずに純粋に参加したものもあれば、ネットワークビジネスを始めてから参加したものもあります。

私は仕事の都合で中々に参加することができずに、各参加ごとの期間がそれなりに空くことになったのですが、しばらくO君のイベントに参加し続けることになります。
(こういった参加の仕方ですと、ネットワークビジネスに誘われることは少なくなるんじゃないかと思います)

億を稼ぐ経営者を紹介してもらうことに

O君、Nさんの集まりに1、2回参加した頃のこと、3人で食事をしていたときに、2人から「億を稼いでいる経営者の人を紹介してあげるよ」と言われました。

「Kさんはまだ若いんだけど、自分たちがお世話になっている人、学ばせてもらっている人でめちゃくちゃにすごい人だよ。今の仕事に不満を持っていてずっと続けていくのはイヤだなと思っているなら、Sは真面目でいい奴だし、紹介するよ」と。

億を稼いでいる経営者の方に学ばせてもらっているという話は、2人から何度か聞いていたのですが、まさかそんな人まで自分に紹介してくるなんて考えていなかったので驚きました。

年収1億を稼ぐなんて私からは想像できない別世界のことで、本当にそんな人がこの世にいるのかどうかすら疑っていたというか自分とは関わりないと思っていたので、2人から億を稼ぐ経営者の人の話を聞いていてもおとぎ話のように聞いていたのに、まさかそんな人が自分の人生に登場してくるなんてとかなり驚きました。

年収1億を稼ぐ人間とはどんな人間なのだろうかという興味がありました。

しかし、私は経営者の方と話せるほどの知識や経験などを持っているわけではなかったので、紹介されたところで何を話せばいいかわからなっかたし、忙しい人の時間を割いてもらうのは申し訳がなかったので、断りました。

けれど、2人は断ろうとする私に向かって、やはりさらに紹介すると言ってきてくれました

「確かにすごく忙しい人だけど、良い人だし、別にかたく考えなくても、Sの仕事の悩みを話せばいいよ。そうすればSのためにアドバイスをくれると思う。短い時間になるだろうけど、すごく貴重な機会だし、少し話すだけでもだいぶ変わってくると思うよ」

こう言われると、相手の空いた短い時間ならそんなに迷惑にならないかな、物事に対してどんな考え方を持っている人なのか、1億を稼ぐ人は本当に実在するのかと考え始めて、億を稼ぐ人を一目見てみたいという好奇心が勝って会うことにしました。

会うにあたって、相手の方に失礼のないようにどんな事業をされている方なのかと2人に聞いたら、「飲食店やビルオーナーとかいくつかの事業をやっている人だよ。短時間だろうし、具体的なビジネスの事業内容の話になるとは思わないから、そこら辺は気にしなくていいよ」と言われ具体的な事業内容については言いませんでした

確かに、短時間で大した話ができるわけでもないだろうし、付け焼刃の知識の質問などで相手の専門分野の話になってついていけなくなったら気まずいし、とりあえず一目見てみたいという気持ちが強かったので、その説明で納得しました。

私は頭の中に、2人が教えてもらっているというビジネスもやっていて、さらにはいくつものビジネスを成功させているすごい経営者というイメージを作り上げて、後日Kさんに会うことになりました。

年収1億を稼ぐ人と会う

Kさん(30代)に会ったのは、品川にあるホテルでした。安いビジネスホテルではなく、大きくて高層のしっかりしたホテルで外国人も多く宿泊しているみたいで通訳をするための担当がいたり、床の敷物がフカフカだったりと、私からすればかなり高級感が漂うホテルでした。

ホテルの一階にある喫茶店でKさんと話をしました。

Kさんは喫茶店で椅子に座ってノートパソコンをしていました。
私は高級ホテルの雰囲気と、そんなホテルの喫茶店で椅子に座ってノートパソコンを触っているKさんの姿を見ただけで、投資家やら経営者やらの仕事がバリバリできる人というイメージを持ってしまっていました。
実際の稼ぎのほとんどは、ネットワークビジネスによるもので、私が想像していた経営者像とは違ったのですが……)

そのとき話した内容自体は緊張しすぎていたのですが、私はOくん、Nさんに言われていたように自分の仕事や将来について思う事を話しました。

Kさんの話した内容は簡単に言えば、「自分の求める成果があるのならば、それに向かって最短の努力を全力で行え」ということでした。それと、「世間のいう常識か非常識かではなく、それが本当に効果的かどうかが大切だ」ともおっしゃっていました。

Kさんの話す内容を細かく覚えているわけではないのですが、どれもこれも聞いていて正しいと思うものでした。

そして、私は自分にはやはりKさんのように稼げる人にはなれないなと思いました。
(この記事を書いている今もそうですが、私は決断実行や不断の努力など、仕事ができる人間になるための人間性がないと自覚しているのです。正しいと思うことを怠けてしまう人間です。そして、それを直せないという……)

ただ、こういう人が年収1億を稼ぐ人なのか、なるほどという納得感を得られたのは自分にとって良い機会だったなと思いました。

これで終われば本当に良かったのですが……

Kさんと少し話せて良かったと満足した私。、
これで話は終わりで切り上げようと思ったのですが、ON2人はなぜかさらに話を続けようとする。
しかし、続ける話もないので無理矢理に話を続けようとしているのが丸わかりの状態でした。

それでKさんは2人に向かって
「なんでSを紹介しようと思ったの? 僕の時間を使うわけでもあるのだし、きちんとどういった話をするのか決めて、紹介してほしい。2人にはもっと僕との時間を大切に考えてほしい」と言いました。(言い方の詳細は覚えていませんが。これがマルチ勧誘・紹介のことだったかとわかったのはネットワークビジネスに参加してからです)

Kさんは声を荒げるようなことはまったくなかったのですが、怒り気味な口調でした。
それに対して、ON2人は恐縮しきった感じで応対していたのですが、Kさんの怒りの余波を受けていた私は以下のように思って、ON2人に対しての信用が下がりました。

話と違うじゃん、気軽に少し話せばいいって言ってたけど、Kさん怒ってるよ、Kさんの言っていることの方が正しいよ。
やっぱり普通はお時間を頂くなら、頂いた時間に見合うでだけの話ができるように具体的な準備をしておくよね。
学ばせてもらっていると言っていたけど、Kさん怒っているし意思の疎通ができていなかったようだし、(Kさんと出かけたときの写真を見せられたこともあったけど)2人が言っていたほど、Kさんとの距離は近くないんじゃないのだろうか。
なにを学んでいるのだろう。

別れる最後になって、Kさんは私に向かって「もしSが本気で仕事のこと人生のことでなにか変えたいってことがあれば、僕にもなにか力になれることはあるかもしれない。そのときはまた会おう」って言ってくれました。

初めて会った時のKさんの印象は、最初から最後まで納得できることを落ち着いて話す、仕事のできるカッコいい人というものでした。(この印象はネットワークビジネスに参加した後は変わるのですが)

ONはKさんと別れた後に、私に「きちんと話を通せてなくてごめん」と少し謝ってから「でも、Kさんはめっちゃカッコいい人だったでしょ。いい人だったでしょ。Sに向かってもアドバイスもくれて。貴重な時間だったね」みたいなことを言ってKさんの持ち上げをしてきました。

Kさんがすごい人でいい人なのには同意でしたが、なんだかKさんを褒めたたえる2人に対しては本当にビジネスを学んでいるのかという意味で不信感を覚えました

ただ、誰にでもミスはあるし、友人として付き合っていくには気持ちのいい2人だったので、この後もイベントなどでの交流が続いていきました。

Pさんにおかしさを感じて、信用できなくなり連絡を絶つ

Pさんの集まりに一回行ったその後、集まりに参加することはできずともしばらくはPさんと連絡は取り続けていたのですが、あるときPさんにおかしさを感じて、信用できなくなってから連絡を絶つことにしました。

それは、私が真剣に転職を考え始めたときの話です。

Pさんと夜遅くに2人で食事をしたときに、
私は「あー、仕事やめたい。~~な理由でやめたい。長期出張、本当に無理です。行きたくない。憂鬱です。転職しようかなー」という感じで愚痴や弱音を吐いていました(笑)

でも、そうは言ってもこの時点では具体的に転職のための行動をしていたわけではありません。
転職しようかどうしようか、まだ悩んで揺れている状態でした。

Pさんは「それは大変だね。同じように営業をしていたGさんなら、Sの気持ちに共感してくれるし、経験してるからどうすればいいか示してくれると思うよ。GさんにSさんからメールしてみたら」と、私に同調をしてGさんに連絡を取るようにすすめてきました。
(その当時の私の仕事は、飛び込み営業でした)

私はGさんにメールを送ってみました。
Gさんは私の気持ちに理解を示すと同時に転職をすすめてきました。

G「転職を決めても、会社に言い出しづらいし、ずるずると続けてしまうから、きっちり期限を決めて行動した方がいい。まず、会社に言ったほうがいいよ」

私はGさんに転職をすすめられても、まだ転職しようかどうか悩んでいました。悩んだ状態のまま、長期出張に私は行きました(笑)、そして、出張先でも悩み続けてました。

そんな、私にPさんからメールが今までよりも高い頻度で来ます。
P「転職した方がいいの間違いないでしょ。Gさんも言ってるし。悩んでもいいことないよ。期限を決めようよ。よし、まずは今月中に会社に退社したいと言おう」

もちろん文面はもう少し違いましたが、このような感じで、びっくりするくらいにとにかく私を転職させようとするような気配がするメールが何度か来たのです。

出張中で環境適応へ忙しいことや現実として会社に迷惑をなるべく掛けないタイミングを見計らいや私が悩んでいる心情がどこにあるのか、そういった私の事情のことごとくに気遣うことなくとにかく転職したほうがいいとすすめてくる感じが、その時はとてもイヤに感じました。

ただそのことよりも、普段のPさんは気遣いをしながら距離を測るような対応をする人で、こんな強引な対応をする人ではなかったので、本当に急に人が変わったように感じられて怖くなりました

そして、「なんで転職についてこんなに強くすすめてくるんだろう?」と疑問を感じて、なにか裏があるんじゃないかと信用ができなくなり、怖くて私から連絡を絶つことにしました。
(悲しいことに、ネットワークビジネスの勧誘という裏があったわけなんですよね……)

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