ひきこもりニートの社会復帰に最もオススメの方法は日雇いバイト

もし、現役ひきこもりニートの人に「社会復帰するオススメの方法はなに?」と聞かれたら。

元ひきこもりニートの私は、まずは日雇いバイトを社会復帰の第一歩としてオススメします

日雇いバイトが最適な社会復帰方法である理由を経験談を踏まえて書きます。

もしも、外の世界に対して、社会に対して、得たいの知れない恐怖を感じているなら、そんなものはさっさと払拭すべしです。

目次

社会復帰とはなにをさすか

ひきこもりニートにとっての社会復帰とは、そもそもなにを意味する言葉なのかについて、この記事での認識を整えておきたいと思います。

社会復帰とは、あいまいな意味で言えば、部屋や自宅にひきこもって外に出ない人間が、一般社会に出てまともに生活を送れることを指す言葉ですよね。

人間の生活の場としての社会は、主に3つ分類にできると思います。

学校、職場(会社、労働の場)、趣味。

ここでは、職場を得るということを社会復帰として捉えて、記事を書いていきます
(なので、対象年齢は高校生以上になります)

社会復帰先に学校を外した理由

学校は、高度だったり専門的な教育を受けたいという人にとっては、意味があるのかもしれません。

けれど、ただ学校に行って生活を送ること自体が目的という人には、(ひきこもりからの脱出先として)私はそこまでして行くは必要はないと感じているからです。

今の時代だったら、そんなことに時間を費やすくらいなら、座学をするよりも働きながら実学をした方が人生のタメになると思うからです。

私は無目的で無気力で、社会い出て役に立つようなことをなにも学ばなかった人間です。自身の学生時代を振り返ってみると、時間というかお金を無駄にしたなという思いが強いです。対費用効果が低すぎでした。

学校生活が人生の中心だったという若いひきこもりニートには、想像できないかもしれませんが、楽しい人間関係なんてのは学校以外でもいくらでも築けるものです。

なので、私は社会復帰としては、まずは少しでも働いてみることをオススメします。(その後に、もし学校で学びたい目的ができたりしたら、その時に通うようにした方が有意義な学校生活が送れると思います)

社会復帰先に趣味を外した理由

社会という言葉を使うときに、趣味の場が浮かぶ人は、裕福な家庭の人やひきこもっていながらお金を稼ぐことができている人で、どうしても社会に出る必要性がないという人でこの記事では省きます。

社会復帰先に職場(労働の場)を選ぶ理由

社会復帰先に職場(労働の場)を選ぶのは、メリットが大きいからです。

ひきこもりニートが社会に出たいと思う理由は、一言でまとめて言えば、家の部屋でひきこもっているデメリットがメリットよりも大きくなってきた状態だからです。

ひきこもりニートのデメリットとは、人それぞれでしょうが、精神的なストレスか金銭的(社会的)なストレス(不安)のどちらかという人が大半だと思います。

家に居づらい、暇すぎて退屈、人と会話したい、死にたい。
自立したい、今はいいけど将来のお金が心配、経歴書のヤバさがどんどん進行しているのをどうにかしたい。

こうした理由の人が多いでしょう。私もこんな感じでした。

社会復帰の場として、職場(労働)を選べばどちらのデメリット(ストレス)も克服してくれるので一石二鳥です。

その中でも、日雇いバイトはひきこもりニートの最初の第一歩としては最適だと言える特徴を多く備えています。

ひきこもりニートの社会復帰に日雇いバイトこそがオススメな理由

日雇いバイト(派遣バイト、短期バイトも含む)は、ひきこもりニートからの脱出ステップとしてはまさに最適とも言える特徴を持っています。

ひきこもっていた人の特徴として、視線恐怖症、自信の欠如、活力の低下、会話能力の低下、その場の雰囲気を読む力の低下などが考えられます。

(ゲーム風に言えば、普通の人の比べて、バッドステータスがついてたり、ステータス低下を起こしている、ザコ状態です)

この状態で、いきなり難しいことに取り込もうとするのは得策ではありません。
ボコボコになる可能性があります。それでも、耐えられるという人でもなければオススメしません。

なので、ひきこもりニートの社会復帰先の条件としては、少なくとも以下の特徴があると望ましいのです。

  • 少しくらい挙動不審のダメ人間でも受け入れられる環境
  • 多少のミスをしても、気にしなくてもよい環境
  • 周りの視線が気になりにくい環境

そして、日雇いバイトはこれらの特徴を備えていて、さらにメリットのある特徴も備えているのです。

具体的には、どんな特徴なのかを挙げていきます。

日雇いバイトなので、一日で覚えられる単純な仕事内容である

日雇いバイトは、一日だけ働いてもらうバイトなので、仕事内容が一日で覚えられるとても簡単なものばかりです。

ひきこもりニートをやっている期間が長いと、記憶能力や理解能力などが低下していることが考えられますが、それでも簡単にできてしまうレベルの仕事ばかりです。

ちゃんと仕事ができるのかどうか不安という人でも、安心してこなせるレベルです。

日雇いバイト(派遣バイト)なので、大量採用や即時採用が前提である

日雇いバイトの場合は、仕事が単純であることに加えて、働く人の入れ替わりが激しいこともあり、面接だとか履歴書だとか自己アピールだとかは必要ありません

これは経歴がヤバイひきこもりニートにとっては、かなりありがたいことです。

長期間バイトだと、採用時の面接で人間性を見られるので、一度も働いたことがなかったり、挙動不審な人間だと落とされます。落とされ続けます。

日雇いバイトは、自分の気が向いたときにだけ働くことができる

長期バイトの週単位のシフト制のバイトと違い、日雇いバイトは働きたいと思ったときだけ働くということが可能です。

なので、最初は週に一日だけ働いて、慣れてきたら日数を増やすということができます。

また、働く気力が湧かないというときは、別に働く必要はありません。気楽です。

日雇いバイトは、勤務地や職場を選べる

登録した会社から選べる勤務地であれば自由に選ぶことができるので、色んな街、職場で仕事をすることができます

知り合いの目が怖くて、近所で働きたくないという人には、ありがたいです。

また、長期間バイトの場合だと、雇う側はお店の立地から近くに住んでいる人ほど採用しやすいです。わざわざ1時間も離れたところに住んでいて、交通費を払わないといけないような奴が応募しても落とされる可能性が高いのです。落とされ続けます。

けれど、日雇いの場合は、そのときどきで人手が足りていない現場がとにかく働き手が欲しいという状況なので、遠方からでも雇う側は雇いたいのです。交通費も上限はありますが、支給されます。

私は交通費支給範囲内で、行ってみたい勤務地を選んでいました。

日雇いバイトには色んな職種がある

日雇いバイト(短期バイト)には、簡単なものばかりですが、それでも色んな職種があります。

自分でも問題なくできそうな仕事や、向いてそうな仕事、興味のある仕事に気軽に応募して体験することができます。

日雇いバイトは、手軽に色んな職場を体験できる

日雇いバイトの場合は、短期間で、色んな職場を体験して、覗き見ることができます。

その経験の中で、自分はどんな職が向いているのか、どんな職場で働きたいのか、ぼんやりと考えることができます。

今後の人生のステップアップの参考になります。

日雇いバイトには色んな人生背景の人がいる

日雇いバイトに来る人は、本当にさまざな人生背景の人がいます。年齢もバラバラです。

普通の学生している人もいれば、ずっと勤めていた会社が潰れてしかたなくという人もいれば、欲しいものがあるから本業の別にやっている人もいれば、ただ社会勉強のための人もいれば、身体の調子がよいときしか働けないからという人もいます。外国人の人もいます。ひきこもりニートだった人もいます。

学校生活しか知らないという人は、ごった煮の感じで色んな人がいる環境にカルチャーショック(衝撃)を受けるのではないでしょうか。(過去の私)

ひきこもりニートという、ダメな人間が交じっていても多様性の中では目立ちません
(苦労人が多い職場や(元)ダメ人間が多い職場では、ひきこもりニートやっていましたと言っても、なんか温かい言葉をもらえたりします)

日雇いバイトの(派遣登録)会社はダメ人間が多くいることを知っている

(会社によると思いますが)私は日雇いバイトを派遣する会社に登録するときや手続きのために派遣会社に足を運んだことがあります。

派遣会社の人は数多くのダメ人間を見てきているので、多少の挙動不審をしても気にすることなく対応してくれます

初めて訪れたときはしっかりせねばと気負っていたのですが、「あー、はいはい、ひきこもりニートだった人ね」くらいの軽い感じなので、肩透かしをくらって、気楽に振る舞うことができたことを覚えています。

バイトは会話がしやすく、会話練習にもってこい

これは日雇いバイトに限った話ではないですが、会話がしやすいです。

バイト先に集まっている人たちは、みんな仕事のために来ています。具体的な共通の目的、共通の作業を集団で行いますので仲間意識が芽生えやすいです。

また、仕事という共通の話題があるのは、会話に自信がなかったり、コミュニケーション力が低下しているひきこもりニートにはありがたいです。

わからないことがあったときに、仕事のやり方を聞くので、会話の練習になります。

バイト中に話せる時間は、限られた時間だけで長時間ではないので、会話のネタがないという人でも耐えやすいです。

休憩中や作業中に発生するちょっとした会話でも、仕事の作業内容の雑談でもすれば、とりあえず相手との間をもたせることができます。

日雇いバイトに限って言えば、初めましてになる人が多く、だいたい毎回自己紹介をしたりすることになりますし、(最初は)深い話や雑多な話をする機会は少なく、会話の運び方のパターンがある程度決まっており、会話慣れの練習がしやすいです。

日雇いバイトは、見た目を気にする必要が薄い

職場にもよりますが、みんな働きに来ている人たちなので、見た目に気合をいれて、おしゃれな服装で来る人間はいないです。仕事によっては、どんな服装かの指定もあります。

みんな似たような感じの服装だと、顔面とか頭部の印象も薄まります

(視線恐怖症だった私は、帽子やマスク、作業着を着用してやる仕事のときは、テンションがあがっていました。誰が誰なのか一見してすぐにわからないので、名札がない職場だと、たまに話しかける人を間違えていたのも、今となっては良い思い出です)

日雇いバイトは、たくさんの職場から選べるので失敗しても平気

長期バイトの場合は、入って早々にミスをすると居づらくなったりしますが、日雇いバイトの場合は仮にミスをして、その職場に行きづらくなったとしたら、すぐに他の職場に変えることが簡単にできます

なので、「失敗したらどうしよう」などと、失敗を恐れることなく行動することができます

日雇いバイトからのステップアップ

日雇いバイトを何度かこなして、「自分でもなんとか働けるな」という手ごたえを感じられたら、ステップアップしていきましょう。

日雇いバイトの仕事の内容を他人に説明できるくらいになっておくことが条件です。

そうすれば、長期バイト採用や社員採用の面接のときに困らなくてすみます

ひきこもりニートから、いきなり採用面接にアタックして砕けた経験を持っている人間なら共感してもらえると思うのですが、

面接官に「空白期間になにをしていたのか?」という質問をされるとテンパるだけだったのが、日雇いバイトを経験することで、「(日雇い)バイトして暮らしていました」と答えることができます。

本当は2,3回しかバイトをやっていなかったとしても、その回数や期間を水増しをすることもできます。

さらに「日雇いバイトではなく、長期的に働けるよい仕事をと思って応募しました。御社の~~」みたいにそれっぽいことも言いやすくなっているはずです。

自分の経験した仕事内容の中で、どんなことに自分は気を付けて働いていたのか語れれば、自己アピールにもなります。

働いたことが全くないという人は、日雇いバイトを軽く挟むことで、次なる就職へのステップアップにも使いやすいです。

個人的にひきこもりニートにオススメするバイト

個人的によかったなと思う職はたくさんあるのですが、その中からふたつ挙げておきます。

ひきこもりニートに最初にオススメするバイト

ひきこもりニートが最初にする仕事としては、倉庫系の軽作業がオススメかなと思います。

理由は下記の通りです。

  • 倉庫系は働いている人が多いので、色んな人がいて、目立たないで済む。
  • 倉庫系は地味なので、外見を気にしなくてもよい。
  • 倉庫系は空間が大きいので、開放的な心持ちで働ける。
  • 倉庫系は接客みたいな臨機応変な対応も必要なく、本当に仕事内容が簡単。黙々とできる。
  • 倉庫系でも職によりますが、適度に体を動かす職場なら、ひきこもっていた身体の慣らしにはちょうどよく、身体を動かすことが気持ちよくて楽しい。
  • 軽作業はラクチンだし、男女の割合もバランスが取れているし、ゆるい空気の職場が多い。

労働初心者の慣れとしてはお手頃だと思います。

楽しむ心を取り戻したいひきこもりニートにオススメするバイト

私は元々ネガティブで活力に満ちたタイプの人間ではありません。

それがひきこもりニート期間を経て、心はもはや死んでいる状態までいってました。

それでもよかったのですが、バイトをある程度こなした後に、社会生活をするに当たって、「もう少し物事を楽しむ心を取り戻した方がいいかなー」、「(表面上でも)明るさや社交性を身につけた方がいいかなー」と私は考えました。

そんな楽しいという感情を取り戻したいひきこもりニートにオススメなのは、イベントスタッフの仕事です。(特に若い人にはオススメです)

賑やかな雰囲気の場に身を置けば、心が楽しさを思い出してくれるだろうと考えました。

イベント系の会場は周りがお祭り状態なので、眺めているだけでも、ひきこもり生活で死んでいた心の活力を取り戻すのに役立ったかなと思います。

某アイドルのステージを見て熱狂しているファンたちを眺めながら、あるいは、趣味のことを熱く語っている人たちを眺めながら「この人たちの熱量はすごいなー。なにがそんなに良いのか理解できない。でも、見てるだけでこっちも楽しい気持ちになってくるわー」と思いながら突っ立っていたのを覚えています。

仕事仲間と話すときも笑顔になっていることが多かったと思います。
(みんな、楽しい感情で高揚していて開放的になっているので、一緒に働いている人たちと仲良くなりやすいです)

楽しいのでオススメです。

ひきこもりニートの社会復帰先として、日雇いバイトは最低難易度なのです

ということで、ひきこもりニートの社会復帰先として、私は日雇いバイトをオススメします

世の中にある様々な仕事の中で、最低難易度の仕事の代表格が日雇いバイトなのです。

なので、社会復帰の第一歩としてお手頃なのです。

なにか特別なきっかけを待っているとズルズルと時間が過ぎてしまうので、さくっとなにも考えずに頭を空っぽにして動くのがひきこもりニートからの脱出には大切です。

どうせ考え出せば考え出すほど、不安になって怖くなってくるのが関の山です。(過去の私です)

思い立ったら、立ちすくむ前に、とにかくまずは行動していきます。

大手を選びましょう。仕事の数が多いので。
(ただし、いい仕事が見つからないなと思ったら、いろんな会社にも登録してみるといいです。地域ならでの会社もあります)

1日から働ける激短バイト!ショットワークス

勤務日数が1日の仕事(日雇いバイト)、面接なしの仕事で、とりあえず、一番簡単そうな仕事に応募してみればOKです。

悩むのは行動してからでもできます。

「あー、やっちゃた、どうしよう。大丈夫かな」と思いながらも、実際に行動し始めれば、ドキドキしながらも、わりとなんとかなるもんです。

たった1日、ほんの数時間を1回だけ、経験するだけで、だいぶ気持ちが変わります。

自分という人間性が、たった数時間で急激に変われるわけでもないのに、びっくりするほど精神は安定します。

「自分でもなんとか働ける」、「ひきこもりニートからの自立の一歩を踏めた」、「人と会って話してもバイトしてますと言える」みたいな自信がわいてきますので、人生や将来への不安がかなり減ります。

部屋で悩み続けるよりも、気分がよいです。

自分の部屋だけでなく、テキトーに社会も楽しんでいきましょう。

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