川崎ヘイトデモって意味は、どういう流れや経緯なの?

川崎ヘイトデモって言葉にビックリしました。
川崎という有名な都市でそんなデモなんて起こっているなんて全然知らなかったし、ヘイトデモって言葉も穏やかじゃないし、恥ずかしながら政治に興味はないけれど、ちょっと怖かったので今回は調べてみることにしました。




 

参考:https://kotobank.jp/word/
憎悪に基づく差別的な言動のことです。

人種や宗教、性別、性的指向など自分では能動的に変えることが不可能だったり困難な特質を理由に、特定の個人や集団をおとしめて、暴力や差別をあおるような主張をすることが特徴とされています。

 

 

ヘイトスピーチ対策法(ヘイトスピーチ解消法)の成立

ヘイトスピーチを不毛かつ有害な行為とする考えのもと、規制する動きが全世界的に広がっていて、もう何年も前から欧州ではヘイトスピーチを禁止する法律を設けている国が多かったのです。

日本は先進国においてヘイトスピーチを法的に規制していない数少ない国だったのですが、つい先日、2016年6月3日から「ヘイトスピーチ対策法」が施行されました。
私は全然知らなったのですが、2013年ごろから日本でもインターネット上やデモ行為で近隣諸国に対するヘイトスピーチが急増していて、問題視されていたようですね。
 
ヘイトスピーチ対策法は2015年5月に提出された「人種差別撤廃施策推進法案」から約1年にわたって議論を続けて法案成立、施行という流れです。
 
自民党の西田昌司議員は、「ご不満の方もおありと思うが、日本国憲法下で、表現の自由という最大の守るべき人権の価値をしっかり担保した上で、ヘイトスピーチを根絶させるというバランスを考えると、最善の法案ができた」と発言されています。
 
私としては平和に穏やかに暮らしたいので、みなさん仲良くしていきましょうって思っています。




 

今回の川崎ヘイトデモの経緯について

もともと川崎では在日コリアンなどの差別をあおるヘイトスピーチが繰り返し行われていて、今回もデモの主催団体から6月5日に川崎市内でのデモ目的での公園の利用申請をしていたそうです。
 
同時に、反対する市民団体や市議会なども公園でのデモ行為について、使用許可を出さないよう市に求めていたそうです。
 
川崎市の福田紀彦市長はこのデモ団体に対し、市が管理する公園の使用を許可しないという決定をくだしました。
また、横浜地裁川崎支部も一部地域でのデモを禁止する仮処分決定を出しました。
 
一方で、デモ主催者はデモの場所を川崎区から中原区に変更して、神奈川県警に道路使用許可を申請。
神奈川県警はデモ主催者に中止を持ち掛けたそうですが、それでも申請が来たため「直接危険を及ぼすと明らかに認められる場合のほかは許可しなければならない」という公安条例に基づき、道路の使用を許可する形になりました。
 
デモ当日の6月5日は、午前10時ごろからデモに反対する数百人の市民(カウンターと言うそう)が中原平和公園に集まり取り囲んで「ヘイトデモ中止」「帰れ」と叫び、路上に座り込みをしました。

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出典: http://www.huffingtonpost.jp/

デモ隊は十数人が午前11時ごろ集まり、プラカードを掲げて10メートルほどだけ進みましたが、反対する市民に阻止されてそれ以上進めないまま、警察の説得に応じて11時40分ごろ、中止にしたというのが流れです。
 
今までだと上の画像のような座り込み(シットイン)は警察が積極的に排除していたそうですが、今回はそういった動きを見せなかったようです。
 
今回の件をさっと見てみると、今回はヘイトスピーチ対策法の施行直後におけるデモだったこともあって、法案はできたけれど、国側の動き、ヘイトデモ反対の姿勢を強く見せた司法と道路許可の姿勢を見せた警察での不一致のような対応から始まって、しかし当日では警察が今までと違う動きを見せ、デモ反対市民も多く集まりデモ団体がすぐにデモを中止にせざるをえなかったことで注目が高まったのかなと思います。
 
ヘイトスピーチ対策法は「表現の自由」との兼ね合いや罰則や禁止規定を設けていないことなどから今後どういった形で実効性を持たせていくのかといった課題が考えられています。
 
うーん、私は日本を平和の国だと思って暮らしていますが、こういったニュースを聞くと難しいことはわかりませんが、その平和が実は完璧ではなく、またもろくもあり尊くもあるのだと思わされますね。
 
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