インターネットやウェブ(WEB)という言葉はよく使うし、wwwはアドレスで毎日見かけているけれど、その意味や違いについては知らずに使っていたので、調べてみました。
厳密な意味というよりもなんとなく意味がわかるようにまとめておこうと思います。
目次
1.インターネットとウェブ(WEB、www)の違いや関係とはなにか
私も混同していたのですが、まず大前提として、ウェブ(WEB,WWW)=インターネットではありません。
普段パソコンやスマホでネットサーフィンをするときにブラウザで見ているウェブとは、数あるインターネットの機能のうちの1つのことです。
2.インターネットの意味とはなにか
インターネットとは、「情報伝達のために世界中のコンピュータやスマホなどを相互に接続する通信網」(=特定の通信方式(IP)と電子機器の総称)のことを指します。世界中でひとつしかないものを指しています。
語源は一般名詞の「インターネットワーク(inter:相互 network:網)」で、本来の意味は「ネットワーク間のネットワーク」や「複数のネットワークを相互接続したネットワーク」でしたが、もはや今は固有名詞として世界規模の特定の通信網の意味(普段、我々が使っている意味)で使われることが多いのではないでしょうか。
ちなみに、情報伝達の方法(通信方法)は、インターネット以外に、大昔なら煙を上げる(狼煙:のろし)や太鼓を鳴らしたり、今だと手紙配達や電話、ラジオ、TVなどがあります。
電話やラジオ、TVも、電線や電波を使う通信手段ですが、インターネットとの違いはなにかと言われれば、インターネット・プロトコル(IP)という通信方式を使っているかどうかです。
インターネットとは、インターネット・プロトコルを使った通信網のことになります。
IP技術ネットワークを利用して使用されるものは、すべてインターネットに含まれます。
IP電話という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、IP電話はインターネットを用いた電話ということになります。
そして、ウェブはIPを前提としたHTTPという通信方式(通信プロトコル)で成り立っていますので、インターネットの一部となります。
3.ウェブ(WWW,WEB)の意味とはなにか
インターネットとは、IP通信方式によるコンピュータネットワーク自体を指す言葉であり、Webはその応用技術のひとつであることがなんとなくわかったと思います。
では、ウェブの意味とはなにか?
ウェブの正式名称は、World Wide Webです。直訳するともともとの意味は、「世界規模の(World Wide)蜘蛛の巣(Web)」になります。
(この名称は変更しようという動きもあったらしいですが、ウェブの開発者がWWWの名称にこだわったというエピソードがあります)
World Wide Webとは、インターネット上で提供されるハイパーテキストシステムのことを意味します。
ハイパーテキストシステムとは、なにかというと、ある文書とある文書を結び付ける仕組みのことです。
文書と文書を結び付けるというのは、ウェブを日常から使用している私たちにとっては、想像しやすいのではないでしょうか?
文書から文書へと、たどっていくことができるということです。
紙の文書ではできない、電子文書の強いメリットですね。
この文書間の結びつきを、世界中の離れたコンピュータ同士でもできるようにしたのがハイパーテキストシステムであり、ウェブになります。
つまり、ウェブとは、世界中のインターネット上にある文書を結び付けるための技術のことです。
世界中に張り巡らされた蜘蛛の巣という意味のWorld Wide Webという名前がつけらたのもなるほどと納得できます。
ブラウザのwwwの意味とはなにか
離れた場所(コンピュータ)同士で、文書のやり取り(=文書間の結びつき)をするために、必要になるものが3つあります。
・文書のある場所を表す住所
・文書の受け渡しをするためのルール
・文書の書き方
現実の手紙配達をイメージしてもらえれば理解しやすいと思います。
上の3つをざっくり手紙配達で当てはめれば、家の住所、郵便局、郵便番号になります。
ウェブに当てはめれば、URL、HTTP、HTMLになります。
ウェブを見るときに使うアプリ(ソフトウェア)がブラウザになるのですが、ブラウザの上に見えるアドレス(住所、URL)が、世界のどこかのコンピュータにある文書の場所を指し示しています。
そのアドレスで見かけるwwwの意味なのですが、下記を見てください。
Google検索 https://www.google.co.jp
Google翻訳 https://translate.google.co.jp
このブログ https://boukenki.info
wwwがついているサイトもあれば、wwwがついていないサイトもあることがわかると思います。
「www.google.co.jp」「translate.google.co.jp」「boukenki.info」の部分は、それぞれのサーバー(世界のどこかにあるコンピュータ)の場所を示しています。
さらに言うと一般的に、「www」「translate」の部分がそれぞれのサーバー(世界のどこかにあるコンピュータ)の名前を示しています。
Googleのような大きな会社でいくつものサービスを提供していると、サービスごとにわけて何台ものコンピュータを使っているので、それぞのマシンにwwwやtranslateなど、そのサービスをイメージしやすい名前が付けられています。(ホスト名と言われます)
WEBサービスマシンにwwwという名前をつけられるのが多いのは、WEBが開発された頃からのただの慣例で、別にどんな名前でもかまわないです。
wwwという同じ名前をつけてコンピュータを区別することができるのか?
と思われる人もいるかもしれませんが、下の図のように世界中に一つしかないドメインという区切りでまずわけられてから、wwwという名前がつけらるので区別することは可能となります。
対して、このブログは1台のマシンで十分なので、wwwがついてません。
もう少し正確に言うと、このブログの文書を保管しているマシンの名前にもwwwという名前は本当はついているのですが、つけてもつけなくても、行き着く先は一台しかないので省略されてます。
(Googleの場合は、wwwを省略すると検索サービスマシンに行くように設定がなっているみたいですが、翻訳サービスマシンに行こうとするなら、translateをつける必要があります)
インターネットとウェブの違いのまとめ
- インターネットとは、IPによるコンピュータネットワーク自体を指す言葉であり、Webはその応用技術のひとつ
- Webとは、世界中のコンピュータに保管された文書を結び付けるための技術
- ブラウザのアドレスで見かけるwwwとは、コンピュータに付けられた名前