2016年9日に、観光地として知られる鳥取県の鳥取砂丘に条例で禁止されている落書きが見つかったそうで。
今回の落書きは大学生の4人組と、外国人観光客の2人組がそれぞれに行ったとのこと。
なんか鳥取砂丘での落書き事件って以前にもあったような記憶があったので、ちょっと調べてみました。
出典:http://news.livedoor.com/
鳥取砂丘とは
まず、鳥取砂丘について改めて記すと、
鳥取県鳥取市の日本海海岸に広がる広大な砂礫地で、代表的な海岸砂丘。
鳥取砂丘には、3本の砂丘列が日本海とほぼ平行に走っている。
日本三大砂丘の1つ。
山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されている。
1955年に国の天然記念物に、2007年に日本の地質百選に選定される。
南北2.4 km, 東西16 kmに広がる。観光可能な砂丘としては日本最大で、一般が立ち入れないものも含めると青森県の猿ヶ森砂丘に次ぐ規模を誇る。( 猿ヶ森砂丘は日本一の大きさだけど、防衛装備庁の敷地で、一般の観光客は通常立ち入る事ができないので、知名度が低い)
鳥取砂丘についての状況
砂丘南側の道路が砂で埋まるなど、砂丘の砂の飛散に悩まされることが多くなっている。
近辺に住んでいる人にとっては問題もあるようですね。
入口近辺では観光の一環としてラクダや馬が飼育されている。
あのラクダたち、野生じゃなかったんですね。
近隣の小・中・高等学校の遠足の場や、広くハンググライダー、パラグライダーなどスカイスポーツの場としても利用されている。また砂丘の傾斜を利用し、全日本サンドボード選手権大会が行われている。
鳥取砂丘は観光地というイメージしかなかったので、スポーツに利用されていることはなんだか意外でした。
テレビドラマやテレビCMなどで日本国外の砂漠を想定したシーンの撮影で費用節約のために鳥取砂丘が使われることもある。
同じ景観を得られるならわざわざ海外に行くのは確かにもったいないですし、なるほどですね。
日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例と現状
このような鳥取砂丘ですが、昔から砂丘に落書きがされることが絶えないそうです。自然公園法では許可なく広告物を掲示することを禁止されていますが、砂丘の落書きが広告物に当たるかどうかの判断ははっきりとはせず禁じるのは難しかったとのこと。
有名な落書き事件は以下の2つですね。私の記憶に残っていたのもこの事件でした。
– 2007年8月 – 北海道テレビ放送制作番組『水曜どうでしょう』のスタッフが、2000年5月24日に放映された同番組内で、砂丘に番組名を大書した件で、環境省から厳重注意を受けた。
– 2007年9月8日 – 名古屋大学のアウトドアサークルによって縦約15 m, 横約50 mにわたる巨大な落書きがされ、批判が殺到、読売新聞にて取り上げられた。サークルはその後、環境省に始末書を提出した。
観光地にも関わらず、多くの人を不快にさせるような類の落書きもずっと繰り返されてきました。そのため、2009年4月1日から「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」が施行されることになりました。
これによって落書きやポイ捨てなどの行為は5万円以下の過料の対象となりました。
しかし、条例施行後も落書きは止んでいないそうです。
昔から現状においても、小さな落書きはよくあることのようで多めに見られているようですし、今回の落書き事件においても注意はしても罰金を求めたわけではないですし。
こうした対応については以下の意見もあるみたいです。
「消えるかどうかじゃなくて、法治国家としてやってはいけないことをそのままでいいの?」
「はるばる遠方から鳥取砂丘の景観を楽しみにやってきた人が、落書きを見てがっかりする人の気持ちをないがしろにしてる」
確かに効力を発揮しているとは言いかねる状況なので、なんのための条例なのかよくわかりませんが……
落書きはいずれ風によって勝手に消えるもので重大な影響を与えるものじゃないから、そう目くじらを立てることもないということなんでしょうね。
私としては、鳥取砂丘に行くことがあれば落書きをしないようにしようと思いました。