ひきこもりニートは精神的なつらさを抱えながら生きているということで、ひきこもりニートがつらいと思うことを列挙してみたら、つらさの原因がいくつかに分類されるなと改めて感じました。
そもそもなぜひきこもりニートはつらいと感じるのか?
どこにつらさがあるのか?
自分の経験を踏まえてつらい原因と、おおざっぱな解決方法の方向性を書いてみました。
また、一歩踏みこんで、ひきこもることのつらさが、一般的な人の想像よりも、いかにつらいものかについて、暗い話かもしれませんが、私の感覚を書いておきます。
目次
つまらない、退屈な生活自体がつらい原因
「ひきこもる」という行為自体が、退屈でつまらないから、つらいと感じています。
部屋の中での時間の過ごし方なんてのは限られていますし、ひきこもり初期の頃は楽しいと思えていたことも、人間は同じ刺激ばかりだと飽きが来る生き物なので退屈さを感じるようになります。
また、自分の考えを誰かに話すということもしないので、常に頭の中を自分の言葉だけがぐるぐると回ることになり、他人からの刺激がないのでつまらないと感じると思います。
起きていてもつまらないので、寝たきりになりやすいですが、どっちしろつまらないですし、健康な人はひたすら寝続けることにも身体的につらさを感じるでしょう。
長期ひきこもりに多いのではないかと思います。
つまらない人生がつらいと感じる原因のパターンです。
解決方法としては、部屋の中でもいくらでも楽しめる趣味を見つけるか、もしくは、ひきこもりをやめて外に出るです。
経済的な不自由がつらい原因
ニートの場合に、稼ぎがないことが原因からくるつらさです。
ひきこもりニートの場合は、稼ぎがないので別に高価なものでなくても、欲しいと思ったものを手に入れることができないことが多いです。
欲しいと思っても手に入らないことはつらいことです。
ニートの分際で、親に買ってくれとも言いづらいです。
また、親に経済的な負担を掛けているということは感じるので罪悪感もつらいです。
さらに言えば、面倒を見てくれる人がいなくなれば、貯金が尽きれば、そこで人生が行き止まって、破綻することもわかっていることです。
つまり、収入がなければ、自立ができません。人生にまるで自由がありません。
物理的にも精神的にも窮屈さを感じます。
ひきこもっているというよりも、閉じ込められているという感じです。不自由さが閉塞感をもたらして、つらいはずです。
解決方法としては、在宅ワークなり、外に出て働くなり、手段はなんでもよいですが、自分の手で稼ぎを手にすることです。
他者からの評価・関わりがつらい原因
家族との顔合わせがつらい
ひきこもりニートをやっていると、家族には経済的な負担、精神的な負担をかけることになります。
そのことに罪悪感を感じているひきこもりニートは、家族と顔を合わせるのが精神的な負担になります。
また、ひきこもりから脱却させようと、不理解で無理な方法をしてくる家族と言い合いして衝突する経験をすれば、家族と顔を合わせるのがイヤになります。
(一般的には)自分の味方であるはずの家族なんですが、ひきこもりニートにとっては家族は必ずしも味方でなく、同じ家で家族と生活することがつらいと感じる原因です。
解決方法としては、家族に負担をかけるていることが原因で肩身が狭いわけなので、やはりお金を自分で稼ぐことだと思います。
知人からの目がつらい
過去のまとまだった頃の自分を知っている人、知人や親戚から向けられる目が怖いパターンです。
ひきこもりニートが社会的にはダメ人間と見なされると思っている・知っていることがつらいと感じる原因です。
解決方法としては、自分の自尊心を守ろうなんてことはまるで考えない姿勢で生きる方法です。
開き直ってひきこもりニートであること、ひきこもりニートであること(だったこと)を周りにフルオープンに開示して、気にしないことです。
これができる人は、すごいなと思います。
人に自分のことを隠す後ろめたさを感じることなく、楽しく生きていける方法です。
別の解決方法としては、地元(自分を知る人がいる場所)を離れることです。
そして、ひきこもりニートから脱出することです。
この方法は、自分の過去を比較的に気にせずに、心機一転して新しい気持ちで人生の再スタートできる方法です。
私は自分を知る人がいない場所で活動することにしました。
ひきこもりニートを脱出した後は、(人にもよりますが)知人にひきこもりニートやっていたことを話すときも、笑い話として語れるようになりました。
世間からの目がつらい
世間からの目がつらいのは、想像からくる漠然とした不安から、もしくは、具体的に過去に体験したことから、世間体みたいな他人からの目を気にするパターンです。
これも、ひきこもりニートが社会的にはダメ人間と見なされると思っている・知っていることがつらいと感じる原因です。
このつらさは、ひきこもりニートが外に出て、社会復帰をしようとするときに感じるつらさであり、社会復帰の障害となりうるものです。
解決方法は、社会に出なくてもよいように家にいながら稼げるようになるか、つらさを受け入れて社会復帰するかです。
社会復帰に関して言うなら、簡単な場所から始めるのがよいと思います。
日本の常識とアメリカの常識が違うように、世間体や常識、正しさなんてのは場所や組織によってだいぶ違います。
ひきこもりニートに向けられる目が厳しくない場所は、探せば日本にもたくさんありますので、そういった場所がオススメです。
一人ぼっちで居場所がないことがつらい
ひきこもりニートの場合は基本的に、他者との関わりがない、もしくは、他者との関わりが負担になる状態です。
けれど、純度100%のひきこもり気質の人間でもない限りは、ずっと長期で一人でいることに対して孤独感を感じてつらいと思います。
世界のどこにも居場所がないなって。生きていても仕方がないなって。
私はそうでした。
解決方法は、ネットでもリアルでもどちらでもいいので、自分の理解者・支援者・友人・仲間を見つけることです。
互いの苦しさを打ち明けられるような友人が一人でもいると、気持ちはだいぶ変わります。
ひきこもりニートのつらい原因と解決方法をまとめると
ひきこもりニートがつらいと感じる原因を分類してみると、3つだと思います。
(他にもあるでしょうか?)
- ひきこもり人生がつまらない
- ニートでお金を稼いでいない=他者の目が気になる
- 孤独で居場所がない
それぞれの人の性格によって、目標とする解決方法は違ってきますが、1つじゃなくて3つの全てに対して対処しないとつらい気持ちは完全には解消されないだろうなと思います。
私の場合は、元ひきこもりニートの友人が出来たことで、孤独がなくなり、つまらなさもなくなりました。
また、お金を自分で稼げるようになったことで、経済的な不自由がなくなると同時に他者の目に怯えなくて済むようになりました。
ひきこもりニートでつらいと感じている人は、自分の場合はどこにつらさを感じるのか考えてみて、どう解決していくのかも考えてみることをオススメします。
ひきこもりニートが本当につらい原因【囚人の苦しみ】
ここからは、ひきこもりニートのつらさがどの程度のものなのかについて書きます。
私が経験から感じた、ひきこもりニートの本質的なつらさの一つについてです。
長くて暗めの話かもしれませんので、重度のひきこもりで苦しんでいる人だけ読んでもらえればと思います。
ひきこもりニートは自分を閉じ込めて拷問しているからつらい
身体を動かしたいなー
むしろ、○○○さんから苦痛を与えられる可能性が上がるだけです。
独房監禁とは、狭い部屋に入れられて、人との交流や接触がない状態にする罰です。
独房監禁は、感覚遮断の緩い版だと私は考えています。
感覚遮断は、あらゆる生きるのに必要な情報を遮断されることで、一個体の生物として危険な状況になってしまうので、強烈なストレスを感じます。
それに対して独房監禁は、社会性生物として他人と協力しながら生きる生物である人間から、社交性を遮断されてしまい、社会的な生活や生存ができない危険な状況になってしまうので、強烈なストレスを感じます。
独房監禁は、感覚遮断に比べれば、ストレスの度合いは下がります。
それでも、かなり強いストレスを人を感じます。
もし、誰にも会わずに話さずに、毎日狭い部屋でただ生き続けることは、普通ならつらいことです。
パソコンやスマホがあるから、マシだとしても、根本的につらいことに変わりはありません。
たいていの人は、好き好んでそんな苦行をしたいとは思わないです。
これまでの記事を読んで、自分の部屋から最低限しか出ないで、家族とも接しない状態のひきこもりニートって、拷問を受けている囚人の状況に似ていると思いませんか?
たまに、布団の中でものすごい不安感に襲われるという経験をしたことないですか?
私はあります。
人としてのまともな生活の状態から程遠ければ、やはり精神もまともとは言い難い状態になっていきます。
苦しみか諦めかに向かっていくと思います。
どちらにしても、生きている理由がよくわからなくなります。
私はそうでした。
ひきこもりは、ゆるやかな精神拷問です。
残念ながら、ひきこもり経験のない傍目の人から見れば、ただ部屋にひきこもっているだけなので、ひきこもりニートはなにも負担なく生きて、ラクそうに見えています。
でも実際は、人間の生物の本能として、度を越えた引きこもるという行為は、ただそれだけで強い苦痛を伴う行為なのです。
残念なことに、ひきこもりはゆるやかな拷問なので、ひきこもり本人も気づかないうちにじわじわと苦しみや諦めが大きくなってくる傾向があります。
その先に、どうなるかは人それぞれですが、早いうちにひきこもるという行為の恐怖は自覚しておいた方がよいと思います。
部屋にひきこもるということは、自らを閉じ込めて拷問にかけているに等しい行為です。
人間性をすり減らして、あなたの社会性を壊していきます。
部屋は安らぎを与えてくれる聖域ではなく、
部屋は苦しさを与えてくる牢獄でもあるのです。
わざわざ自分から真っ暗闇の牢獄に、毎日、閉じこもっているのに等しい行為です。
この記事を読んで、ひきこもるという行為のつらさの感覚に、少しでも共感をしてしまうような人ならば、外に出ることはオススメです。
この感覚を味わって耐えられた真性のひきこもりは、控えめに言っても最強かもしれないです。
ムダにすごいことしちゃっているなと思います。
私は世の中に出てみて、まあ、つらいと思うこともありましたけれど、今のところ、自分の部屋ほどのつらさを味わったことがないです。
あの無気力や虚無の絶望感を味わうことに比べたら、世の中での経験はすべてラクに思えています。
部屋よりも外の世界の方がよほどマシです。
解決方法なんてなんでもいいと思いますが、ひきこもり脱出のために何かした方がいいと思いますよ。