外に出たい。ひきこもりニートからの脱出方法とは、簡単な環境から始めること

ひきこもりニートから脱出して「外に出たい」と考えたときに、障害である「外に出ることへの恐怖」を克服するために、どう考えて行動したのか。

私がひきこもりニートからの脱出を試みたときの失敗と成功の経験から考えたベストな方法について書きます。

あんまり頑張らずに、でも、「外へ出たい」「外に出なきゃいけない」ひきこもりニート向けの内容になります。

「外に出たい」という気持ちと、「外が怖い」「外出方法がわからない」という気持ちの隔たりを埋めたい人が対象です。

ひきこもりニートが外に出るのが怖いと思う理由から脱出方法を考えていく

そもそも、ひきこもりニートが外に出るのが怖いと思う理由については、「外に出るのが怖いひきこもりニートにまず必要なこと」の記事に書いてますので、読んでいない人はまずお読みください。読んでいる前提で書いていきます。

結論としては、外に出るのが怖いのは、ひきこもりニートやっている自分のダメさが根本の理由だという当たり前なことしか書いてません。

(私が出会ったひきこもりニートが外に怖がる理由は、人生を失敗した過去に対する負い目、外見に対する自信がない、会話に対する自信がないのどれかが主原因でした。ここでは、ひとまとめにして考えています)

だから、下記のように思った人もいるのではないでしょうか。

「外に出るのが怖い理由は、自分のダメさが根本的な理由なのはわかった。知っていた」

「でも、自分のダメさを急に変えることはできないし。そもそも、自分のダメな過去を変えることも絶対にできないんだけど。理由がわかって、結局、どうすればいいの?」

ひきこもりニートだった頃の私が読んでいたら、間違いなく思っていたはずです。

そして、その質問に対して「自分のダメさなんて、気にしてもしょうがないんだから、気にしないようにすればいい。自分のダメさという事実は変えようがないのだから、自分のダメさを気にする心の持ちようを変えよう」という答えが返ってきたら、もう呆れと怒りの感情を抱いていました。

「確かにそうかもしれないけど。精神論だけでどうにかなるんなら苦労はしない。ひきこもりのことを何もわかっていないな」と。

実際に、具体的な方法は教えてくれないくせに、やたらと精神論や耳に聞こえの良い言葉を言う人はいました。

そういう人の言葉は、重度のひきこもりニートである私の役にはまったく立たなかったです。

なので、自分でひきこもりニートからの具体的な脱出方法を考えていきました
(ただし、完全に精神論を排除することは不可能です。人間の身体と精神はつながっていて、相互に影響を及ぼし合ってひとつですから)

ここで言う具体的な方法とは、具体的に自分の手と足を動かして、どんな行動をすればいいいのかわかることを意味しています。

言い換えると、「自分のダメさを気にする心の持ちようを変えよう」という「心で思い込め」という難しい行為を、簡単に取り組める行為に分解、変換することです。
(思い込むのが難しい行為である理由は心理学の本でも読んでください。
あるいは内容が少しカスっているので「自信がないひきこもりニートに対して、自信を持ってとか前向きにとか励ます人の正気を疑ってしまう」を読んでください)

なにか難しいと思うことは簡単なことに分解するのは物事に取り組むときの鉄則です。
(ビジネス本にはなぜかよく書かれていることです)

ひきこもりニートは簡単に気楽に脱出するべし

頭や理屈ではわかっても、それでも心や身体が動かないということは、人間という生き物なら誰しも起こりうることです。

みんな経験したことがあると思います。

それは、コンフォートゾーンと言われるものです。

自分の今の状態でも(快適に)暮らせているのだから、無理して違う環境に行かなくてもいいじゃないかと、本能的に人間をサボらせる機能のことを指します。

今の自分の状態(環境)から急激に変化しようと思えば思うほど、このサボらせ機能は強く働きかけてくると言われています。

ありがたいことに、人間は省エネで生きられるように、本能的にサボらせる機能を持っているわけです。

問題は、長期的な視点を持って頭で考えれば、サボると人生の状況が悪化するのが明らかなときにも、このサボらせる機能は本能として遠慮なく働くことです。

なので、なにか新しいことや怖がっていることを始めるときは、無理をせずにできるように、ハードル(難易度)をさげまくって取り組むようにするのが鉄則です。

ひきこもりニートをやっている人間は、衣食住の問題なく、精神的ストレスはともかくも、身体的には快適に生活を送れている人間です。

なので、「外に出るという新しい挑戦をしよう」、「脱出を頑張ろう」「ダメさを克服しよう」と気を張ったとき、サボらせ機能はフル稼働していて、いつでも働く機会を狙っています。

外に出ようと考えても、あるいは、気力でなんとか外に出れたとしても、なにか困難なこと(面倒なこと)に出会うと、簡単に心が折れて、また、お部屋にひきこもることになります。
(悲しい経験談です)

ひきこもりニートが外に出たい、脱出したいと考えたときは、精神的なストレスが少なく、簡単に気楽にできる環境で社会復帰を目指すのがオススメです。

ひきこもりニートからの脱出は、自分のダメさを気にしなくてもよい環境を探すことから始まる

ひきこもりニートからの具体的な脱出方法を考えていきたいと思います。

具体的な脱出方法とは、「自分のダメさを気にしなくてよいと思い込む」という難しい行為を簡単にできる行為にすることだと私は言いました。

そもそも、自分のダメさを気にするときって、どんなときですか?

  • 昔の自分を知っている人がいるとき
  • 周りが人生充実してますというような人ばかりのとき
  • 周りが優秀な人ばかりのとき
  • 周りから浮いているなと思うとき

他にも色々あるかもしれませんが、こういった場合でしょう。
こういうときに、「自分のダメさを気にしなくてよいと思い込む」必要が出てきてしまいます。

外の環境がこのような状況では、外に出るのが難しいと想像できるんじゃないでしょうか?

逆に言うと、こうした状況から離れていれば、簡単に外に出られるということになります。

なので、ひきこもりニートからの脱出方法とは、「自分のダメさを気にしなくてよいと思い込む」という現実離れした行為にではなく、「自分のダメさを認める」という行為と「自分のダメさを気にしなくてもよい環境を探す」という行為に力を注ぐということになります。

自分のダメさを認めて、あんまり頑張らないようにしましょう。

そして、頑張らなくてもよい環境を探しましょう。そして、出かけましょう。

ひきこもりニートからのベストな脱出方法とは、この2つをすることだけです。

ダメさを認めるなんて、自覚がある人間なら誰にでもできることです。
そして、ダメさを克服してから外に出るのではなく、(ダメでも許される環境で)外に出てからダメさを克服していくという考え方です。簡単です。

実質、ひきこもりニートからのベストな脱出方法でやることは、1つだけということになります。

自分のダメさを気にしなくてもよい、簡単でラクチンな環境を探しましょう。

自分のダメさを気にしなくてもよい環境の特徴とは

過去の私は、実際に自分のダメさを気にしなくてもよい環境を探すことにしましたので、ここでは参考例としてその特徴を書いておきます。

この記事の内容も踏まえて言うと、ひきこもりニート脱出のために探すべき環境は以下の環境です。

  • 自分の知り合いがいない環境
  • 自分のダメさが目立たない環境
  • 自分のダメさを直視しなくてよい環境
  • 自分のダメさを許容してくれる環境

より具体的にどんな環境のことなのか、私は下記のように考えて、環境を探して行動してみました。

近所の人々、知り合いの視線が怖い。

外に出るときは、わざわざ離れた街にまで移動してそこで活動するようにしました。

人に見られるのが怖い。

あまり自分を見られない環境、あまり自分の過去や人間性、コミュニケーション力を問われない環境に行きました。

幸せそうな人を見るのが怖いというか辛い。

幸せそうな人たちが幸せそうなことをする場所ではなく、黙々とした人々がいるであろう場所に行きました。

ちゃんと行動できるかどうかが不安で怖い。

自分のようなダメな人間が多くいるかもしれない場所に行くようにしました。

周りから浮かないか不安で怖い。

色んな人生の背景を持った人がいるかもしれない場所に行くようにしました。
(特に年齢が若い人は、長期の空白期間がある状態で若い人ばかりの所に行くのはつらいと思います)

会話ができるか心配で怖い。

会話があまり発生しない環境、ある程度決まったパータンの会話で過ごせる場所に行きました。

外見に自信がない。

見た目に気合をいれているような、おしゃれな人間がいない環境に行くようにしました。

私の場合は、外に出るとき、このような条件を満たしつつ、世間から一般的と思われるだろう範囲から探すことにしました。

本当にダメな人間ばかりな場所や、ひきこもりニートを無条件に受け入れるために予め用意された環境は除外しました。

理由としては、100%ダメ人間ばかりの環境やひきこもりニート用の特殊な環境に慣れたとしても、そこから一般的な環境に慣れるようとするときに、また苦しんで私はそのギャップで挫折するような気がしたし、非効率だと感じたからです。
(というか、悲しい挫折をここでも経験してますね)

目的次第なのですが、当時の私の目的からは外れていました。

振り返ってみると、こうやって自分が無理なく過ごせるような環境を素直に選んだことは、ひきこもりニートからの脱出方法としては本当にかなり良かったなと思います。

(最初からちゃんと考えて動けば、悲しい失敗体験はなかったのですが、失敗したからこそこういうことを考えたのだと、私は自分を慰めています)

こうした環境は、初めは外に一歩出るだけでしんどかった私でも、外に出るというのが習慣化できました。

また、自分にとっては丁度よいくらいの会話が発生して、多少の会話の受け答えはまともにできるようになりました。

外に出るのが当たり前になって、怖くなくなりました。

場所選びは大事です。場所によって難易度は全然違ってくるのです。

ぜひ、ひきこもりニートからの脱出を考えている人は、自分はどんな環境だったら精神的なストレスを少なくして頑張らずに出かけられるのか、過ごせるのかを想像して探してみてください

ひきこもりニートの社会復帰に最もオススメの方法は日雇いバイト

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