ひきこもりニートは幼いと言われることがあります。
私もひきこもりニートから社会に出たばかりの頃、人から「若い」とか「幼いよね」と言われていました。(未だに言われることがあります)
なぜ、ひきこもりニートは顔や言動が幼いと言われるのか、不思議に思ったので、理由や特徴について考えられることを書いてみました。
また、幼いまま生きていくひきこもりニートの考え方や方法についても書いてみました。
(外に出て社会復帰したい人向けの内容です)
別に幼くても、生きていく上ではあんまり問題ないなと感じています。
目次
幼いひきこもりニートを考える本記事の対象読者
- ひきこもりニートの人を見ていて、幼く見えることを不思議に思っている人
- ひきこもりニートから脱出したんだけど、周りの人から幼いと言われて悩んでいる人
この記事は、こんな人を対象にして記事を書いています。
ひきこもりニートの外見的な幼さについて
まず大前提として、顔立ちというのは、結局のところ個人差だと思います。
私の少ない人生経験上、ひきこもりニート経験者の全員が幼い顔立ちをしていたかといったら別にそうではないですし、ひきこもりニートを経験していない人でも幼い童顔の人はいますし。
(私自身は不思議なことに、ひきこもりニートを脱出して、外に出て働くようになって、何年も経つのに……それでも「若い」と言われることがあります。実年齢を知られた時のリアクションに地味に傷ついてます(笑))
なので、この記事では、私の経験と適当な知識に基づいて、仮説というか感想をつらつらと書こうと思います。
医学的根拠に基づいて証明されていることを書いているわけではないので、「ふぅーん」程度に読んでもらえればなと思います。
(どこかの機関が、ひきこもりニートの顔画像を収集して、統計分析を出してくれると面白いと思うのですが……そんなことをする団体はないでしょうしね)
ひきこもりニートの内面的な幼さについて
ひきこもりニートから脱出して社会に出てみると、周りの人から「言動が幼い」と言われることもあるかと思います。
私はよく言われてました。
なので、
ひきこもりニートのどんな精神・言動が幼いと言われるのか
そして、
ひきこもりニートは幼さに対して、どう行動していけばいいのか
この2点について、私の経験上から書いてみます。
幼い顔だちの特徴
まず、幼い顔だちの印象を作る特徴には、下記のものが挙げられます。
幼児の顔の特徴
- 肌のキメが細かい
- そしゃく器官が未発達なため顔の下半分が短く小さい。
- 目と口の間が狭い。
- 目と目の間が広い。
- 哺乳のため口幅は小さく、おちょぼ口。
- 鼻の長さは短く鼻幅も狭い。
- 眉毛がうぶ毛のように薄い。
成年の顔の特徴
- 肌のキメが荒い
- そしゃく器官が発達し顔の下半分がしっかりし、顔が長くなってくる(様々な顔型)。
- 目と口の間が広い。
- 目と目の間が狭くなる。
- 歯が生えそろい(乳歯20本から永久歯32本へ)、口幅も大きくなる。
- 眉毛がしっかりとして濃くなってくる。
幼児の顔の特徴を多く備えている人ほど、年齢に関わらず幼い顔に見えます。
まとめてしまうと、
- 肌のキメが細かい
- 顔が丸型で配置が中心に寄っている
この2点が幼い顔立ちの特徴になります。
ひきこもりニートの顔の肌はキレイ【皮膚の老化】
まず、幼い顔の特徴である「肌のキメが細かい」という点について書きます。
ひきこもりニートの人は、部屋や家から外に出ないので、日光に当たることがありません。
なので、肌は色白で、日焼けとは無縁です。
日光は人の肌ダメージを与えて、老化させる作用があります。(光老化と言われてます)
けれど、ひきこもりニートは陽の光を浴びないため、皮膚が老化しにくいです。
私の経験からすると、この傾向は確かにあるなと思います。
ひきこもりニート(から脱出したばかりの人)の肌は色白でキレイな人が多かった……ような気がします。
下記の画像は、トラックの運転手をやっていた人の画像らしく、顔の片方ばかりに日光が当たる生活を長く続けた結果とのことです。
活動地域の日差しの強さにもよるのでしょうが、長年に渡って積み重なっていく日光の影響力は無視できないレベルです。
外に出て活動し続けている人(一般的な生活を送っている人)は、日に当たらない腕・足の内側やお腹周りなどの場所の肌と、日が当たる場所の肌の手触りを比較すると、違いが感じられるかもしれません。
皮膚が老化しにくいというのは、ひきこもりニートの数少ないメリットの一つだと思います。
ひきこもりニートの顔の輪郭・配置は幼いのか?
幼い顔つきの特徴である「顔が丸型で配置が中心に寄っている」ことについて書きます。
下記の画像のような顔だと、幼い顔に見えることになります。
この特徴については、私の数少ない経験上だと、傾向は見られたような、見られなかったようなという何とも言えない感じです。
はっきりとは言えないけれど、ひょっとしたら幼い配置になっているかもしれない程度です。
物をよく食べるひきこもりニートの顔の輪郭【太り型】
太りやすい体質の人で、よく食べては寝てを繰り返すタイプのひきこもりニートは、顔の輪郭に脂肪がついていることがあります。
ひきこもりニートは、人と話すことがないですし、表情を動かすことがないので表情筋が鍛えられることもなく、顔にも脂肪がつきがちです。
脂肪がついていると、顔が丸形に近づくので幼い印象の顔になります。
物を食べないひきこもりニートの顔の輪郭【やせ型】
太らない体質の人で、物をあまり食べないタイプのひきこもりニートは、顔の輪郭に脂肪がついているということはないです。
ただ、このタイプは、成長期からひきこもっているひきこもりニートだと、口・あご周りが発達せずに小さくなる傾向があるかもしれません。
そうすると、幼い顔に見える顔になります。
幼い印象を与える人の体格
幼いかどうか、人の印象を形作る要素には、顔だけでなく、体格も大いに関わってきます。
幼児と成年では、体格に大きな差があります。
10代前半や成長期の頃にはすでにひきこもり状態になっていて、食欲のなかった人は小柄の人が多いのではないでしょうか。
生きるのが面倒くさいですし、物を食べるのが面倒くさいですし。
食欲がわかずに、多くの栄養を取らずに育ってきた人は小柄になりがちです。
発展途上国や貧困地帯など、あまり物を食べずに育つ人たちは小柄の人が多いです。
(20歳を超えている人が、日本の平均からすると驚くほど小柄ということがあります)
また、欧米人から見た日本人が幼く見られるのも体格が一つの要因でもあります。
上記の画像を見るとわかると思うのですが、体格が周りと比べて小さいと幼い印象を与えます。
幼い精神(心)が顔の配置や体格に影響を及ぼす可能性【ひきこもりニートの幼形成熟】
はっきりとは言葉にできないのですが、ひきこもりニートが持つ幼い精神が顔の配置や体格に微妙な影響を与えているということはあるのかもしれません。
「想像妊娠」という、実際には妊娠していないにもかかわらず、妊娠における様々な兆候が見られるという心身症状があります。
「多重人格者」の中には、人格ごとに顔つきや体格に違いが見られ、食べ物の好み、アレルギー反応までが別になっているという人がいるそうです。
精神状態が肉体に変化を起こす例は色々とあるので、もしかしたら、ひきこもりニートのように幼い精神のまま大人の年齢になったとしても、幼さを表すなにかしらの肉体的な影響はあるのかもしれません。
元々、ヒトはサルのネオテニー(幼形成熟)だとする進化仮説があります。
大人のサルの姿に比べて、子供のサルの姿が人間に似ているのがわかるかと思います。
ネオテニー(幼形成熟)とは、性的に完全に成熟した個体でありながら非生殖器官に未成熟な、つまり幼生や幼体の性質が残る現象のことです。
簡単に言うと、年齢としては大人なんだけど、身体的特徴は子供のままということです。
なぜ子供のままだと嬉しいのかというと、脳や体の発達が遅くなる代わり、各種器官の特殊化の程度が低くくなるので、成体になるまでに環境の変化があっても柔軟に適応することができるとされるからです。
人間の環境適応能力の高さは、子供の時期、つまり成長可能な期間を長くすることで獲得し、文明を発展させてこれたんだ、みたいな考えです。(興味ある人は調べてみてください)
夢見がちで内向的な性格の人に童顔が多くて、活発で外交的な性格の人に老け顔が多いという意見もありますが……どうなんでしょうね。
ただ、ひきこもりニートの中には、成長するための経験をしてこなかったことで、精神と身体を幼いままにして、未知の環境に飛び込んだときに成長・適応しやすい状態に保持している人がいる可能性はあると思っています。
私はそう考えています。
そう考えた方がロマンがあります。
ひきこもりニートは幼い
ここからは、精神的な幼さと幼い言動について、考えてみたいと思います。
また、ひきこもりニートは幼いままでも生きているいけるという考えや方法を書いていきます。
幼い心とはなにか?
「幼い・幼さ」とは、何なのか?
心理学について知らない、素人意見を書かせて頂きます。
心って簡単に言うと、その人の世界の見え方・感じ方なのかなと思います。
そして、幼い心の持ち主というか、本当の幼児の心の特徴は以下のものだと思います。
- 生きて行動する上で、世界が自分(一人称)だけで完結している
(なので、相手(二人称)や社会(三人称)の立場になって考えない) - 無意識的な自意識で生きている
- 保護してもらいながら生きている
この幼さの特徴から、下記のような様々な特徴が出てくるのではないでしょうか。
- 自分の感情を(どんな場面でも)表に出す
- (どんな時でも)自分のやりたいことをやる
- (恐れ知らずに)好奇心があり、無邪気で楽しそう
- 自分の行動がどんな結果を起こすのか(まるで)予測がつかない
- 物事の知識がない
- 守られ、与えられていることを知らない(当然と思っている)
これらの幼さ特徴を見てみると、大人でも普通に持っている特徴もありますよね。
大人だって、感情を表に出すし、やりたいことをやるし、楽しそうにしてます。
大人だって、なんでもかんでも知っているわけではないです。
大人だって、どんな法律に守られているのか完全に知らないです。
幼稚さと成熟さの違いは、結局のところ、性質そのものが違うわけではなく、同じ性質のものの程度問題に過ぎないと考えられます。
大人との違いを大まかに一言で言うならば、大人の場合は、「ある程度は物事を知っているし、状況によっては自分の感情・欲望を出さないように我慢する」というだけです。
単純ですね。
ひきこもりニートが幼い心を持ち、幼稚な言動をするのは仕方ない
ひきこもりニートは言動が幼いと言われることがあります。
なぜひきこもりニートの言動は幼いと言われるのか?
ひきこもりニートの場合は、ずっと自分の部屋で一人で過ごすことになります。
そうすると、他人と関わらないし、社会に関わらないので、自分の気持ちだけと向き合うことになります。
なので、人の気持ちがわかりません。
そして、状況がわからず、その場の空気も読めず、どう行動すればいいのかもわかりません。
ひきこもりニートの幼さは、「物事(人・社会)の体験・知識がない」ことから来るものが大きいと思います。
通常の人なら経験していると考えられる社会経験が抜け落ちていることが原因ですね。
ひきこもりニートの人でも、「自分」「相手」「社会」の区別はある程度ついているし、どんな場面でも自分の感情を出せばいいわけじゃない、ということも知っています。
ここは本当の幼児とは違う点です。
無意識的な自意識で生きているわけではなく、物事の分別自体はできているのです。
ただ、その物事を適切に認識する精度が低い。
なので、通常の同年代の人と比べると、おかしな行動を取ってしまうことが多い。
ひきこもりニートの言動が幼いと思われる理由は、「ある状況において、適切だと周りの多数の人が思っている行動を取れない」からです。
私の場合ですと、幼いと言われたのは下記のときでした。
- どうやって行動すればいいのかわからないので、自信なくオドオドして落ち着きがないとき
- 指示を与えられるまでボーっとしているとき
(これは与えらることを当たり前としているパターンでもあります) - 指示の内容が社会常識があることを前提にされたもので、ミスをするとき
- 自分としてはできたと思ったものが、完成度が低すぎるとき
- 真面目な顔の人が多い中、笑顔で楽しそうにしているとき
- 怒られて、落ち込んだり反抗的な態度をするとき
(これは状況判断ができないというよりも、感情の我慢ができないパターンですが)
これくらいだったかなと思います。
ひきこもりニートは幼さという生存戦略(生き方)を考えると生きやすい
私は正社員として働き始めたときに、ありがたいことに「幼い」「物を知らない」「無知」とよく言われてました。
ありがたいことではあったのですが、その頃は、下記のように悩んでいたことがありました。
「そんなことを言われても、ひきこもりニートやってたからどうしようもないんですけど……どうすればいいんだろう」
「自分は、すぐに色々と知って、急成長なんてできる人間じゃないんです……すいません」
当時は、あれもこれも知らないことが多くて、早く知らなきゃと焦ったり、上手くできないことにおびえてもいました。
ただ、思い悩むことに疲れて、自分の能力に期待をしていなかった私は、面倒臭くなったので、次のように結論を出しました。
多くの物事を知って賢くなって幼さを克服する方法ではなく、むしろ幼いままで許され生きていける方法を取ろうというという考えでした。
ダメ人間の思考・方法でも生きていければいいと考えました。
そう考えると精神的にラクになりました。
幼さには、好かれやすい幼さと、嫌われやすい幼さがある
「幼さ」には、好かれやすい幼さと、嫌われやすい幼さがあるのではないかと当時の私は考えました。
例えば、「物をねだって泣き叫んでいる子供」は周囲の人から見れば、不快で迷惑に映ることもあると思います。
しかし、「楽しそうに遊んでいる子供」を見れば、ほほえましいと感じると思います。
上記の例に限ったことではないですが、街中などで子供を見ていれば、どんな子供が周りから保護され好印象を持たれやすいのかは、なんとなくでも感じることができると思います。
私は大人の年齢でしたが、子供を手本にすることにしました。
ひきこもりニートは好かれる幼さを身につけておくとよい
ということで、私は早急に全ての幼さを消すそうとするのではなく、「好かれる幼さ」を押し出して印象づけていこうと考えました。
ひきこもりニートが困るのは主に、「物を知らない」、「振る舞いがわからない」、「仕事ができない」となるときなので、
こういう状況のときに、年齢的には幼児ではなく大人なんだけど、どうすれば許されやすいか、人から教えてもらいやすいか、を考えました。
結論としては、下記の3つを意識することにしました。
- 楽しそうに(小さく)笑うように行動する
- わからないことは(おびえ過ぎずに)(ある程度)積極的に聞く
- 教えてもらえたら、とても感謝していることを嬉しそうに態度で示す
- ミスをしたときは、反省をして態度を見せて、次への意気込みを見せる
- 厳しい言葉をかけられたりしたときも、反論や落ち込みを見せるのではなく、感謝を返す
とにかく、無邪気で素直な態度にして、「物を知らない」ことを過度におびえたりせずに、頭を空っぽにして楽しそうな雰囲気を出すようにしました。
実際に心が楽しいのかどうかは、どうでもよいと思っていました。周りから無邪気そうに見えればいいと思っていました。
(私の場合は、まあ、やっているうちに楽しくなっていきました)
体感ですと、効果はあったのかなと思います。
周りの方で手助けをしてくれる人が増えました。
最初は厳しめだった人も優しくしてくれるようになりました。
自分に好意的な人が周囲に増えると、とても生きやすいです。
ひきこもりニートが社会で生きていこうとしたとき、「好かれる幼さ」を活用することを考えるのは、1つの方法なのかなと思います。
子供のような、子猫のような、子犬のような愛らしさを意識してみましょう。
周りの人たちが優しくしてくれるかもしれません。
(よく企業の宣伝でも、子供やかわいい動物が使われる理由ですね)
ひきこもりニートが幼さを演出するときのポイントを考えてみよう
幼さ(?)を演出する方法は、人それぞれが考えればいいと思いますが、私が意識してやっていたことを1つ書いておきます。
私は人と話すとき、目の開き方を意識していました。
びっくりしたときや、相手の言葉に感心したときなど、感情が動いたときには、まぶたを持ち上げ目を見開くようにしていました。
「おおぉ」、「なるほど」みたいな、言葉によるリアクションもつけてました。
相手の人が「物を知らない人に、新たな物を教えた瞬間」をわかりやすく見ることができるようにしていました。
そうすれば、教えてくれる人は自分の教えがムダになっていないなと感じてくれると思ったからです。
「可愛い奴め」と思ってくれるかなと思ったからです。
こうすると、相手の反応は良くなったなと感じました。
簡単にできて、効果があると思いますので、ぜひ試してみてください。
ちなみに、下記は余談です。
話の内容自体に興味がないときなどは、くだらない遊びもしていました。
愛らしさを増すために、目をキラキラさせて、相手に自分の目に注目してもらうために、電灯の反射光で眼球が光るように立ち位置に気を付けてみたり。
(アイドルの写真や、アニメキャラでも目を輝かせてるものありますよね)
あるいは、人間は本能的に興味があるものを見ると瞳孔(黒目の部分)が開くし、それを人間は本能的に感じ取れるらしいので、そうしたいときは、瞳孔に当たる光量が多いと瞳孔は開きにくいので、電灯などの光が直接目に当たらない場所に立ってみたり。
(男女とも「異性のヌード写真」に瞳孔は開き、「赤ちゃんの写真」では女性が瞳孔が開いたのに対して、男性は反応がなかった、という実験結果があります)
方法はたくさんあると思いますので、ヒマな人は、普段の振る舞いで、(精神的にではなく)物理的にとりあえず「かわいい感じ」が出せる方法ってあるのかなと気にしてみると面白いかもしれません……。
幼いひきこもりニートでも生きている
外見的にも内面的にも幼いひきこもりニートはいるんでしょう。
私自身も幼い部類に入るんだと思っています。
でも、幼いことが必ずしも悪いことではないと思っています。
良いこともあると思っています。きっと。
というよりも、生きていければ何でもいいかなと考えています。
ひきこもりニートの経験をしたことがない人は、幼いなと思うひきこもりニート(経験者)を見かけたら、そういう人種なんだと思って、優しくしてあげてください。
ひきこもりニートの人は、別にしっかりしてなくても、幼くても生きていくことはできるので、テキトーでいいと思います。
ではでは。
ひきこもりニートの幸せを願って。