働きたいという自分の気持ち(意志・目的)を自覚したら、漠然とした気持ちを具体的な目標や数字に置き換えてみましょう。
なんとなくでも数値で目標を立てると、行動する目安になるので頑張ろうという気持ちが続きやすいです。
成果というか、動けている実感を感じられないと人は挫折しやすいです。
やることも見えない、出口も見えない、いつ終わるのかわからないあいまいな毎日で、ただ苦しく虚しい日々を経験したことのあるひきこもりニートもいるでしょう。
そういうひきこもりニートこそ、目標という区切りを作って、日々にメリハリをつけることの効果を実感できるのではと思います。
ちなみに、私は計画を立てて継続的に行動するということが全然できない人間なので、この記事に書いてあることの大部分は実行できていないことです。
(面倒くさいですし、どうしても追い込まれていて、サボれないというときだけ、意識して計画を少し立てるくらいか、一応の記録として立てるくらいです)
この記事に書かれていることは、「絶対にひきこもりニートから就職してやるんだ、追い込まれているんだ、サボれないんだ」という人だけ参考にすればいいと思います。
(面倒くさい人は別にやる必要がないです)
目次
ひきこもりニートはゆるい就職目標を立ててみよう【成果目標】
まずは、ゆるくていいので、就職目標を立ててみましょう。
例えば、以下のように目標を立てます。
- 一年以内に正社員に就職する【成果目標・願望目標】
- 毎日求人サイトを眺めて、いい募集がないか探す【行動目標】
目標には、2種類あります。
- 成果目標とは、頑張ってもできるかどうかはわからない目標です。
- 行動目標とは、頑張れば必ず達成できる簡単な目標です。
また、行動目標とは、それを達成することで成果目標に近づくことができる目標のことです。
なので、成果目標を決めた後に、それを達成できるような行動目標を決めることになります。
まずは、目指したい成果目標を決めましょう。
(行動目標の決め方や具体的な例は後ほどに記述しておきますので、参考にしてみてください)
就職や仕事に対して行動計画を立ててみよう【行動目標】
成果目標を立てたら、その目標を達成するために行動目標・行動計画を立てていきましょう。
まずはひきこもりニートから、とにかく脱出したいという人は、行動計画の部分は特に無視して構わないです。
働きたい気持ちの高ぶりが、計画を立てているうちに冷めてしまうくらいなら、なにも考えずにすぐに行動した方が100倍はマシです。
ただ、知っておいて損はないので、書いておきます。
とくに、デスクワークの事務仕事や、人やモノを管理する仕事を最終的に目指していきたいという人は面接でも使えるかもしれません。
面接の自己アピールで「自分の気持ちをコントロールして働くことができます」とか「自分へのマネジメント能力があり、改善していくことができます」みたいな方向性の話をすると、面接官から「どうしてそう言えるのですか?」とか「どのような工夫をしてしきましたか?」みたいな質問が来ることがあります。(これの話題とひきこもりニートからの脱出の話題を結び付けて話せると面接官に多少はいい感じの印象を与えられます)
(社会で働いていると、自分の主張・アピールをした場合には、その理由や実践例を聞かれることが多いです。ワンセットで考えておきましょう)
内心では「軽く適当に言っただけなのに、理由を説明しろとツッコミを言われても困る」と思いつつも、以下の内容や手法をアレンジして話すと、なにも話せないよりもマシな評価をもらえる可能性があります。
「ひきこもりニート期間がある人だけど、思ったよりもまともな人間が来たな」とギャップで高評価がもらえるかもしれません。
なにもアピールすることがないというひきこもりニートの人は、就職活動への取り組み自体の中(≒ひきこもりニートからの脱出への取り組み自体の中)から自己アピールできる題材を作っていけると、1つの行動から2つの成果が得られて、就活が効率的になります。(私は自己アピールするとき、この戦法を使っていました。人生に自己アピール題材がなかったですし、 就活面倒だったので…… )
ということで、余力がある人は行動計画を立ててみましょう。
目標を立てることのメリット
まず、行動計画を立てるとなにが嬉しいのかメリットを、改めて軽く説明します。
ちなみに、目標を立てる・計画を立てる・記録を取るは、基本的にワンセットだと考えて読み進めてください。
気持ち(目標)をより具体的な数字や行動計画に置き換えることを、小難しい言葉だと、可視化とか、定量化とか言われています。
目標の可視化には、SMARTと呼ばれる5つの特徴があります。
- 具体的
- 測定可能
- 達成可能
- 関連性がある(意味のある)
- 時間で区切られている
この特徴を備えた可視化には、大きなメリットがあります。
(特徴のイメージがわかないという人は、後で具体例が書いてあるので、別に気にしなくても大丈夫です)
それは、自分の行動を管理しやすくなることです。
つまり、頑張る気力が湧いてきやすくなるということです。
大きな目標を、日々で実践すべき、小さな目標に分解することできます。
毎日、自分がどんな行動をすればいいのかわかります。
毎日、自分が目標を達成できたのか振り返ることができます。
達成可能な小さな目標を達成し続けることで、自分は頑張っている人間だと、できる人間だと、勘違いだとしても思えてきます。
達成感や自己満足を感じれます。
(脳内物質ドーパミンによる強化学習サイクルに入れると楽しくなる……らしいです)
どの部分の行動量が足りていないのか、あるいはどの部分の行動が良かったのか悪かったのかなどを考えるきっかけになります。
ということで、目標を立てることのメリットはかなり大きく、良いこと尽くしなので、ぜひやってみましょう。
目標管理の方法について、より詳しく知りたい人は調べてみてください。
意志薄弱なひきこもりニートでも目標を立てよう【デメリットを超えよう】
ちなみに、行動計画を立てるデメリットとしては、記録を取ることが面倒くさいことです。
また、自分で立てた目標にプレッシャーを感じて、上手く動くことができない性格の人間もいます。サボってしまいます。私のことです。
それでも、思い立ったときには、記録をつけるようにしています。
後で振り返ったときに、参考になることや、励ましとなることもあるからです。
面倒くささに負けてしまう、意志が弱いタイプのひきこもりニートでも、目標は立てておいた方がいいのです。
私の場合は、意志が弱いので、成果目標も数カ月後には下方修正されています。
私の場合は、意志が弱いので、行動目標を立ててもすぐにサボってしまいます。
いつも「自分は自分で立てた計画すら守れないダメな人間だと落ち込む」ことを飽きずに繰り返しているような人間です。
ですが、目標を達成できずに毎回ひきこもったり落ち込んだりしていると、自分のダメな人間性に対して慣れて耐性がつきます。
そうなると、自分にとって都合の良い方に見方を意識的に変えられるようになります。
目標に向かって、ほんの少しでも行動を起こせたときに「ダメ人間なりに、少しは頑張ってたな」と自分をほめたたえるようになります。
ふとした瞬間に自分の行動記録を見返したときに、少しでも行動を起こせているのを目にすれば、目標に少しは近付けているかなと思えます。
形だけのゆるゆるだとしても、目標は立てるようにしましょう。
やってみようという人は、あまり気張らずに試してみてください。
ひきこもりニートが立てる就職計画の具体例
では、ひきこもりニートが、初めて就職(就労・人生設計)という事柄に対して行動計画を立てるときを想定して、例を挙げてます。
【人生設計レベルの大まかな仕事に対しての長期目標・行動計画】
- 1年後までに:ひきこもりニートから就職して、年収0万円から年収200万円になる
- 3年後までに:年収200万円から年収400万円になる
- 5年後までに:転職して年収600万円になる
こういうすごく適当な感じでいいと思います。
引き続き、行動計画を小さくしていく例を書きます。
(先のことまで考えられないという人は、1年後のことだけ考えれば十分です。私はそうしています)
【年度目標レベルの就活に対しての中期目標・行動計画】
「1年後までに:就職して年収0万円から年収200万円になる」という目標に対して、どんな行動をしていくのかを書いていきます。
- 1月:(日雇い)バイトを週に2回はやって、就労経験を積むと同時に、自己分析・仕事分析をしていく
- 2月:就職支援サービスに週に2つは足を運ぶ
- 3月:企業面接を週に3回は受ける
徐々に自分の目指す目標にステップアップしていく感じで作ります。
(上記の例で言うと本当は、バイトで就労経験を積む前に、まずは一度でも就労支援サービスに行って、自分の現状を相談して、足りない部分を知ってからの方が、どんな経験を積んでいくべきなのかの方向性がわかり効率がよいと思いますが、あくまでわかりやすく書いた一例と思ってください)
さらに、行動計画を小さくした場合の例を書きます。
【月度目標レベルの就活に対しての短期目標・行動計画】
「1月:日雇いバイトを週に2回はやって、就労経験を積む」という目標に対して、どんな行動をしていくのかを書いていきます。
- 1週:アルバイトサイトに3つ登録する。どんな仕事があるのか目を通しまくる
- 2週:自分でもできそうなものや、興味のあるアルバイトに10個応募する
- 3週:週に2回はアルバイトで働いてみる
こんな感じで、目標や行動計画を作っていきます。
【週度目標レベルの就活に対しての日々の目標】
ここまで読んでもらえれば、週間レベルではなく、毎日実行すべき日間レベルの目標まで落とし込んでいくときはどうすればいいのかもわかると思います。
日々の目標は、日々の習慣と言い換えた方がいいかもしれませんね。
- 毎日1時間は作業をする
- バイトで経験したことのうち、採用面接で使えそうなネタはメモしておく
こういうので十分です。
自分の短期目標を達成するために、心掛けることを決めておきましょう。
ここまで来たら、自分が決めたことを毎日少しずつやっていくだけになります。
この記事に書いた行動計画例は、大まかですし、数値こそ違いますが、実際に私が真面目に就職を目指して頑張ったときの行動パターンです。
こんなイメージで行動していけば、ひきこもりニートの経験があっても正社員としてでも就職できると思います。
ちなみに、記録をつけるときは、無料でどの端末からでも使える、GoogleスプレッドシートやMicroSoftエクセルで記録しておけばいいのではないかと思います。
(デスクワークで使用している企業もかなり多いので、慣れておいて損はないです)
自分の行動を促せる目標から始めてみればいい
私は自分の能力や意志に期待していないので、普段、月に当たり一つでもなにか行動を起こせればいいやという気持ちで生きていますので、あまり具体的な計画は立てません。
それでもいいや、と軽い気持ちで取り組んでいます。
目標や行動を立てるときにまず大切なことは、自分の行動を促してくれるかどうかです。
ということで、ポイントは、挫折せずに自分の気分を盛り上げていくために、簡単にできることを目標にした方がいいです。
面倒くさいと感じるレベルで考える必要はないです。
自分の負担にならないレベルでやってみればいいです。
気が向いたときだけやるスタンスで取り組めばいいと思います。
自分の行動を促せる目標から少しずつでも始めてみてください。
きっとあなたの就職の役に立つと思います。