ひきこもりニートの履歴書の空白期間の書き方は結論が決まっていること

ひきこもりニートだった人間が就職しようとして、困る最大の難関が履歴書の空白期間のある経歴です。

空白期間の経歴をどうすればいいのか、履歴書の書き方がわからないということです。

長期ひきこもりの人だったら、絶対に悩むことになる問題です。

ですが、ひきこもっていた過去を変えることができない以上は、履歴書に生じる空白の経歴に対して、どうすればいいのかという答えは自然と決まっています。

社会の冷たい風当たりにさらされながら就職した私の経験談からの考えを載せておきます。

履歴書(経歴書)の空白期間の書き方で困っているひきこもりニートの人は参考にしてみてください。

ひきこもりニートは履歴書を正直に書くか、嘘を書くか

まず、ひきこもっていたという過去を変えることができない以上は、正直に書けば履歴書に空白期間ができてしまうことは避けようがないことです。

空白期間を履歴書に書くのを避けようと思えば、嘘を書くしかありません。

履歴書の空白期間に対してどうすればいいのか。

その結論は、正直に書くか、嘘を書くか。
選択肢は二択のどちらかしかないことです。

なので、ひきこもりニートが悩むのは、履歴書に正直に書くか、嘘を書くか、どちらがいいのかということです。(私はそうでした)

ひきこもりニートは、社会から離れていたので、社会のノリに合わせた判断基準を持っていないのです。

 

この記事は、ひきこもりニートから社会で働くようになった私の考え方を載せるので、一つの参考にしてみてください。

「ふーん、こういう考え方をして社会に出たヒキニートもいるんだな」くらいの軽い気持ちで読んでもらえれば幸いです。

(そもそも「働きたいんだ」と憧れた頃の気持ちは、ひきこもりニートを仕事は救うんだ【働きたいのか?】に書いている感じです)

ちなみに、全て正直に経歴を書くんだと結論を出した人は、この記事をあまり読む必要はありません。(中段あたりの記事は参考になるかもしれません)

この記事は、経歴に嘘を交えて書くという結論のもと、どうやって嘘をつくのかの方法論(考え方)を書いてある記事になりますので。

嘘なんて本来は使わないに越したことはないですのですが、正道からはぐれて生きてきたひきこもりニートが、また、正道に戻るためにやむなく邪道を通るときの参考にしてください。

本当でも嘘でも、就職活動と履歴書の書き方の方針は決めよう

ひきこもりニートだった人間が、就職活動するに当たってまず決めるべきことがあります。

それは就職活動をする上で、履歴書を正直に書くか、嘘を書くか、どちらにするかです。

私は営業経験があるのですが、そのときに上司に言われたことがあります。
「自分の営業スタイルを持て。決めろ。決めたなら、迷うな。悩むな。ブレるな。自分の方針を貫き通せ」と。

この考えは大切だと今ならわかります。

まずは、就職活動の方針を決めてください

就職活動、履歴書の書き方の方針を決める3つのメリット

方針を決めるメリットは、3つあります。
不要なことに悩まなくなる。堂々と話せるようになる。不採用の原因を考えやすい。

例えば、
「履歴書に本当のことを書いて話したら不採用だった」
じゃあ、次は
「履歴書に嘘を書いて話したけど、(準備不足や罪悪感のせいで)上手く話せなくて落ちた」
じゃあ、やっぱり次は
「履歴書に本当のことを書いて話そう」

上記のような感じで就職活動をすると、採用されるまでがつらく難しくなります。

面接のたびに、正直に書くか、嘘を書くかを悩むことになるので、無駄に心が疲れます。
悩むことは、人間の心にとって負荷をかけますので、悩む回数は減らしましょう。
どちらにするか一度決めたなら、悩みは捨てましょう

本当でも嘘でもなにを書いて話すか、自分の方針をしっかり決めたなら、覚悟ができます。
覚悟が決まれば、人間は堂々とできます。

自分の選択や行為が正しいことを信じることはできなくても、方針を決めたならその決断が正しいと願って面接では堂々と話しましょう。

面接時において一番ダメなことは、空白期間について話すときに不安そうにオドオドと話すことです。

不安そうにオドオドと話す人を見て、あなたは信用できる人だと考えるでしょうか?
仕事を任せようと思うでしょうか?
ほとんどの採用面接官は、そういう人を雇おうとはしないと思います。

面接では堂々と話しましょう

面接のたびに方針をコロコロと変えてしまうと、なにが原因が不採用だったのかの原因を考えることが難しくなってしまいます。

毎回、同じ行動(=似た行動)をしていれば、どこで面接官の反応が悪くなるのかなどを考えることができます。

例えば、「話す内容が低評価だったのか?」、「話し方が低評価だったのか?」などの振り返りができるようになります。

その結果、面接回数が増えて行く度に、履歴書の書く内容が良くなり、面接でうまく話せるようになっていきます

1,2件の面接でうまくいかなかったからといって、方針は変えないようにしましょう。

少なくとも10件は同じ方針で就職活動を続けましょう。
それでも、まるで手ごたえを感じなくて、無理だと思ったなら、そのときに初めて方針を変えるかどうするかを考えましょう。

ひきこもりニートが履歴書に空白期間を正直に書いても採用されます

履歴書にひきこもりニートしていた頃の経歴を正直に書いて話しても、採用されることは可能です。

私も下記のようなやりとりで内定をもらったことはあります。

面接官「よくひきこもっていらっしゃる人生ですねー。大丈夫ですか?」
私「ははっ、そうですよねー。なんというか、根がひきこもりタイプなんですよねー。けれど、私は○○のことから、入社しましたら御社に貢献できるのではないかと考えています。それに、ひきこもり過ぎて後がない崖っぷち状態ですし、必死に働くことは間違いないです。ぜひ働かせて頂きたいです」

ただ、状況は人によって千差万別です。

この記事では、本当のことを書くとヤバイという人に向けてのことを書きたいと思います。

空白期間を正直に話すことを勘違いするひきこもりニート

一応、正直に話すことを選んだ人向けにも、少し捕捉説明を入れておきます。
(当然、面接の状況によって対応は変わりますので、あくまで一例として読んでください)

上の例文で、「ひきこもり過ぎて後がない崖っぷち状態ですし、必死に働くことは間違いないです」という部分について説明をしておきます。

これは求職者であるひきこもりニートの正直な本音が語られています。

この正直な気持ちに対して、採用面接官は
「確かに、崖っぷちの経歴だから、例え仕事内容をキツイと感じたとしても、そう簡単にやめることはないだろう。やめたら、再就職に苦労するのは本人も分かっているだろうし」と考えます。(あくまで可能性の一例です)

 

なにが言いたいかと言うと、正直に話す内容が採用面接官(雇う企業側)にとって、メリットとなる内容を含んでいるかどうかということです。

自分がなぜひきこもってしまっていたのか、ひきこもり期間にどんなつらい気持ちで過ごしていたのか。

正直が良いことだからと、そんな暗い話を、暗い顔で、企業にとってのメリットを含ませることなく長々と話せば、まず間違いなく不採用です。

面接官の人は、表面には出さないけど内心ではドン引きしている人が多いと思います。(表情に出す人もいます)

優しく聞いてくれたと思っていたら、後日には不採用通知が来るなんてことは、私の経験では、よくあることでした。(愚かな私は、悲しい失敗を積み重ねていました)

初対面である面接官は、別にカウンセラーでもないし友人でもないので、ひきこもりニートの苦労や人間性そのものには興味などないのです。

人間性についての質問(興味)があるのは、あくまで企業にとって役に立つ人間なのかどうか、一緒に働きたいと思えるかどうかを知りたいからです。

正直に話さえすれば、それでいいんだと、就職活動し始めた頃の私は勘違いしていました。

私のようにはならないように、気をつけましょう。

こういった考え方が持てていない人は、ひきこもりニートの就職活動で必要だったもので紹介している本を読んだ方がいいです。

ひきこもりニートが履歴書に嘘を書く必要性

まず、なぜ履歴書に嘘をつくという結論を私が出したのか、嘘の必要性について書きます。

ひきこもりニートだった期間が長期である人が、履歴書を書いてみると、厳しい現実を目の当たりにしますよね。

不自然な経歴の空白期間。
時系列順に経歴が並んでいく中で、いきなり時系列が飛んでいる経歴は見るからに不自然で、履歴書を見た人が必ず疑問に思うぞってくらいに、目立っているんですよね。

私は自分の履歴書を見て、「これはやばい。明らかにやばい人間だと示してやがる」と震えたことを覚えています。

実際に就職面接を経験した人は、厳しい現実を身をもって味わっている人もいるのではないでしょうか。

毎回、必ず採用面接官に経歴のことについて聞かれるなーと。

そして、このときに満足いく回答ができない、面接に受からないという人が多いのではないでしょうか。

私はそうでした。苦い体験を幾度も経験させてもらいました。

 

ある面接でのことです。

面接が始まった直後は、面接官の人たちは笑顔で私に対してそれなりに期待や好意を寄せてくれている雰囲気でした。

それなりに世の中に名の知れた企業で、学歴もないし、提出された履歴書もヤバイものだった私が面接に呼ばれたのが意外でしたし、好意的な態度だったのも意外だったので、理由を聞いてみたところ、SPI(非言語)やらグループディスカッションやらでの評価がたまたまよかったからでした。

けれど、和やかで良い雰囲気で始まった面接も、私のひきこもりニートだったという経歴や過去の話になると、面接官の顔からは明らかに笑顔がなくなり、面接官の態度は「こいつの採用はないな」と考えているのが感じられるものに一変しました。

こんな採用面接を私は何度も体験しました。

 

そうすると、イヤでも気づかされます。

(特に大企業や優良企業の)採用面接官に、ひきこもりニートだった人間に理解を示してくれるような人間は皆無なんだという現実に。

世間の大多数の一般的な認識では、ひきこもりニートだったという経歴は受け入れがたいものなのです。
ひきこもりニートだった人間にとって採用面接のハードルは各段に上がるのです。

考えてみれば、(大企業や優良企業の)採用面接官であれば、人生において順風満帆で幸せな道を歩んできた人の可能性が高いわけで、そんな人たちがひきこもりニートだったという人間と接する機会があったとは考えづらいです。

想像してみてください。
もしも自分が人生において、ひきこもりニートをやることもなく、常に良い(まともな)結果ばかりを残す道を歩んできた人間だったとしたら、わざわざひきこもりニートだったような人間に理解を示して、関わりたいと本気で思うでしょうか?

普通の大多数の人間は思わないでしょう。

 

当時の私は、自分がひきこもりニートだったことがあるから、また、元ひきこもりニートだった友人もいたから、周りの友人たちがみんないい人たちばかりだったから、世の中は優しい人もたくさんいると勘違いしていただけでした。

筆記試験やグループワークを通過させて、空白期間のある履歴書を見ても、わざわざ面接まで呼ぶということは、ひきこもりニートだった経歴を正直に話しても受け入れられる可能性があるんだと、私は勘違いしていました。

私は自分の感覚と世間の感覚とで、想像以上にズレが生じていたことに気づきました。

 

ひきこもりニートだった期間があったとしても、話せば理解して受け入れてくれる人がいる。

これは事実です。
私の友人たちが証明してくれています。
けれど、それは私という人間性を知ってもらうための十分な時間があったからです。
私というピュアで善良で繊細ですばらしい人間を知ってもらえたからです。たぶん。

 

けれど、採用面接においては、自分の人間性や可能性をすみずみまで面接官に知ってもらうなんてことは時間的に絶対に不可能なことなのです。

採用面接においてできることは、自分という人間の印象を知ってもらうことが限界です。

だから、できるだけ悪印象は与えずに好印象を与えるという戦略を取るのは自然なことです。

ひきこもりニートは世間から悪い印象を抱かれているんです。
世間ではひきこもりニートに優しくしてくれる人間は少ないのです。

だから、嘘をつく必要があるのです。

ひきこもりニートだった期間があったということは、基本的には隠すか、もしくはひきこもりニートだった期間を短くすることで、面接で少しは悪印象を減らせて、好印象が増えるのです。

もしも世間の善意にすがらずに、就職活動の成功確率を少しでも上げたいと考えるなら、嘘をつくという選択を、ひきこもりニートは用意しておくべきなのです。

ひきこもりニートだったという経歴をあえて、相手に見せつけるという戦略

ひきこもりニートだったという経歴をあえて、相手に見せつけるという戦力を取るということもあります。(こういう人、いました)

これは、ひきこもりニートという期間(≒空白期間)があったからこそ身につけることができた強力なスキルや実績がある人が使える戦略になります。

あるいは、ひきこもりニートになるのに納得のすごい理由や、そこからの克服方法がすさまじいという人の戦略になります。

ひきこもりニートの期間を人生のプラスに転じるような過ごし方をしてきた人は、正直に空白期間の話をしてもなんの問題もありません。プラスです。

私は劇的なエピソードがあったわけでもなく、努力のできない人間なので強みになるスキルも実績もない、どこに出しても恥ずかしい立派でダメなヒキニートだったので、この戦略を取ることはできませんでした。

たぶん、私を面接に呼んだ人たちは、こういうのを期待していたんだろうなと思いますが……期待に沿えずに申し訳ないことをしたものです。

 

ただ、まあ、私はひきこもりニートだったことは完全には隠さず、見せてはいました。

長期でひきこもりニートをやってしまうと、隠そうにも隠しきれるわけではないので…

見せつけるわけではないけど、どうせならなるべく有効活用できるような見せ方はするようにしていました。

私が就職活動時に使用した方法論の一部については、記事下のリンクで紹介してます。

履歴書の空白期間の埋め方

嘘の大切さや必要さがわかったところで、問題はどうやって嘘を作るのかです。

具体的に履歴書の空白期間をどう書いて埋めていくか、方法はたくさんあると思いますが、ここではひとつを紹介いたします。(自分の合う方法で良い)

理由は、嘘のレベルが小さいからなのと、誰でも実践しやすいからです。
(嘘をつくという行為は、かなり難しい行為です。善悪の視点からだけではなく、難易度の視点から考えても、嘘は最小限にするべきです)

嘘をつくにも、最低限の実力や実績が必要です。

まったくのゼロから嘘のストーリーを語るのは、リアリティを持たせるのも難しいですし、なにか質問されたときに答えることが難しいからです。

年齢や空白期間の長さにもよりますが、面接を受ける前に、短期バイトや日雇いバイト(社会保険に入る必要がないバイト)でまずは働いてください。
(というよりも、週に2日くらいは働きながら就職活動する方が気分転換になるし、金銭的な問題も緩和してくれるので、焦る気持ちが減ってうまくいくんじゃないかと個人的には思います)
(労働経験がゼロという人は、まずはゼロをイチにしてください。社会復帰にオススメの方法 話はそれからになります)

自分が目指す仕事内容に、一番アピールしやすいバイトを選んでください。

働くときは、この労働経験を採用面接で説明することがあるということを意識してください。

就職の採用面接で、どんな労働経験を、どうやって話せば自分が魅力的な人間だと思ってもらえるだろうかということを意識して働いてください。

1,2週間も働けば、1つの仕事の経験についてなら語れることができます。

空白期間が1年くらいの人であれば1つの仕事で十分です。

これで、バイトで本当は2週間しか働いていなかったとしても、1年くらい働いていたことにすることができます。

これが、一番お手軽で安全な方法です。

これなら、「家の家事の手伝いをしていました」、「介護をしていました」、「ひきこもりニートしていました」という答えよりもマシな答えである「バイトで生活費を稼ぎながら暮らしていました」が使えるようになります。

なお、ひきこもりニートの期間が2,3年以上の長期の人は、複数のバイト経験(労働経験)をしておくことを強くオススメします。

ひとつのバイトをずっと何年もやっていたという経歴の場合は、「どうしてその会社の正社員にならなかったんですか?」とか「長く働いていたならバイトリーダー的な役職についていたのですか?」とかの質問が来るからです。長く働いていたとなると、ステップアップの意識の質問をされやすいのです。返答に困りますよね?

なので、複数のバイトをしておくのが良いです。これだったら上のような質問は来づらいです。

せいぜいが「なんでずっとバイトだったのですか?」という質問が来るので、そしたら「自分の適性を知りたくて色々な経験をするために」とか「色んな環境を体験したくて」とか「バイトでも生活費は稼げていたので、正社員という選択肢が浮かびませんでした」とか、キャリアステップアップ系の応答を避けた回答をすることができます。

採用する側の企業は、いちいちバイトくらいの経歴に対して、バイトの会社に連絡までして確認するということをまずしません

そんなことまですると対費用効果が低く、企業にとっては無駄な労力になるからです。(絶対とは言えませんので、自己判断してください)

履歴書に嘘を書くのは法律違反ではないのか

法律について心配する人もいるでしょうから、法律についての考えも書いておきます。

世の中の法律って、どうやって決められるか知っていますか?

社会的な権力を持った政治家や、経済的な権力を持った資産家や、学界的な権力を持った学者の考えが法律を作っています。

もちろん、社会的な弱者の不満や問題が爆発するのは困るから、救済策の法律もあります。

でも、資本主義が強い日本を見渡せば、どんな法律が強いのかはわかるのではないでしょうか?

少なくとも、採用面接においてひきこもりニートだった人間を守ってくれるための法律は存在しません

逆に、企業側が怪しい人間を採用しなくてもよいように守る、履歴書みたいな文書に関わる法律はあります

私としては、法律というのは絶対的な正義とは捉えていません

法律は時代や社会状況によって、コロコロと簡単に変わる程度の存在です。

あくまで、法律は社会をある程度は円滑に動かすための仕組みだと捉えています。それ以上でも、それ以下でもありません。

 

例えば、「赤信号のときは進まない」という法律があります。

想像してみてください。
この法律は、ど田舎の地域で深夜の時間帯で意味があると思いますか?

あなたはまったく車がこないことがわかっている道で、赤信号のためにずっと立ち止まっていますか?

けれど、都会の昼間の道となれば、状況は変わります。

赤信号であれば止まることを徹底しないと事故が多発してしまいます。
重大な意味がある法律となります。
(街中では信号は守りましょう。幼い子供が、マネをして危ないということもあります。知識や経験のない子供にとっては、学校や大人から習ったことが世界の全てであり、自分で状況を判断することができないです)

 

法律の特徴として、本当は個別な状況に合わせて最適化した方が効率がいいということがあっても、いちいち個別な状況にまで合わせて作られないということがあります。

また、様々な状況が考えられるなら、最も安全度が高い規則となる法律を適用するように作られます。

法律と接するときに考えることは2つです。

  • その法律は自分にとって有利なのか?
  • その法律はなにを厳しく規制したいのか? 本質的な狙いは何なのか?

これを考えて、動くことです。

就職の採用の合否について重要なのは、その人が嘘をつくかどうかという表層的で部分的なことよりも、その人が会社に入社した後に、きちんと会社に貢献してくれるのか? 会社に不利となるような問題を抱えていないか? という本質的なことだと私は思っています。

私は「履歴書」に関する法律と「信号」に関する法律に違いは感じられないというスタンスの人間なので、違反かどうかよりも、その法律とどう向き合うのが就職活動ではよいのかを考えるべきだと思います。

入社後に嘘がバレる危険性と対策方法

嘘を作った後に考えるべきことがあります。

それは入社後に、経歴の水増しという行為についてバレる危険性があるからです。(これが法律との向き合いという面でもあります)

なので、嘘をつくときは、嘘がバレる状況はいつか、確率はどの程度なのか、嘘がバレたときの起こりうる事態はどの程度なのかまでを意識しておく必要があります

バレる状況というのは、普段の日常会話や思わぬ人間関係のつながり、そして、各種書類の提出時です。

履歴書の嘘・虚偽記載は会社にばれる?解雇・すぐ辞めた場合の経歴ほか

この記事を参考にしてください。

気をつけるべきは、各種書類の提出についてです。

年末の源泉徴収票のことを考えると、就職活動を年末付近にするのはなるべく避けるのが安全です。

それでも、バレる可能性がゼロというわけではありません。

バレた場合の事態としては、解雇が一番ありうることです。

”詐欺罪や私文書偽造などの刑法上の犯罪として逮捕・起訴されるというケースは極めて稀”とさっきの記事には書かれています。

よほどの嘘を書いて、それが原因でよほどの損害を会社に与えたということにでもならなれけば、わざわざ大事にする企業はないでしょう。

 

私の場合は、バレる可能性をゼロをできないのであれば、また、思い掛けない出来事からウソがバレる可能性があるのならば、仮にウソがバレたとしても大丈夫な状況を作っておこうと考えました。

会社が必要とする人材になっておけば、わざわざクビにして、また別の人を探して採用するなんて面倒なことはしないだろうという考えでした。

また、仮に解雇されたとしても、それまでに社会で通用する労働実績を作っておけば、次の転職活動における面接のときには、ハードルを下げられると考えていました。

つまり、入社後に嘘がバレる危険性に対しての対策方法としては、入社後に会社に貢献できるように頑張って働いて必要とされることです。

サラリーマン社員のお手本のような人間になることです。

役に立つ人間になっておけば、バレても「えっ、あのストーリー嘘だったの!?」とか「気付いていたよ。怪しかったからね。ふっ」とか「ふーん、そうなの。頑張ってくれてるから、いまさら経歴に興味はないけど」とか、あっさりした反応をされるくらいです。

ひきこもりニートをやっていると自意識過剰になりやすいんですが、みんなもそれぞれに自分の人生に手一杯だから、他人の人生に大きな興味なんて持っていないのです。

みんな自分に対して不利益をもたらすような嘘でなければ、大して関心なんて持っていないのです。(自分が気にしない姿勢でいることが大切です)

どの立場で採用を考えられるか

嘘をついたときの効果として、私が人を採用する立場の人間で、ひきこもりニートだった人間が来た場合を想像して、シミュレートしてみます。

嘘がある人は、ひきこもりニート期間が表面上は短期間だけあるという設定にします。

正直な人が面接を受けた場合

数年のひきこもりニート期間があって、自分の経歴や過去を、まったく隠すこともなく、一生懸命に正直に話してきた人間。労働経験はないけれど、もちろん入社したら頑張りますという言葉はある。

そんな応募者を見た面接官は、以下のように考えます。

人柄は良さそうだ。
ただ話の内容は、とくに会社にとって役にたちそうな経験を積んではいないな。
入社してから本当に成果を出せるかどうかの判断材料が少ない。
上層部に採用理由を説明するのも難しい。
理由をなんとか説明して、この人をあえて採用して、もし役に立たなかったら、自分の評価が下がるのは間違いない。

嘘を交えた人が面接を受けた場合

(他人から見ると)数か月ひきこもりニート期間があって、人生設計をせずにバイトで生計を立ててきた人間で、ひきこもりニートをどう克服して、バイト経験しかないけど一生懸命に取り組んでいましたと話してきた人間。もちろん入社したら頑張りますという言葉はある。

そんな応募者を見た面接官は、以下のように考えます。

人柄は良さそうだ。
数か月なら許容範囲かな。
そこからどうやって頑張ってきたのかも語れるし、直近で労働経験もあって、どんなことに工夫して取り組んでいたのかも語れている。
会社に入ったときに、どういう姿勢で仕事に取り組むかが想像しやすいな。
採用理由を上層部に説明もしやすい。この人を採用して、もし役に立たなかったのなら、それは自分の人を見る目がなかったということだし、自分の説明に納得していた上層部からの評価もそんなに下がらないはずだ。

採用する側からしたら、どちらの人間を採用しやすいと思いますか?

嘘をつくのは悪か。ひきこもりニートは悪か。それでも働きたいなら甘えていいんじゃない

最後に適当なことを書いておきます。

人生とは、程度問題で成り立っています。
人生においては、不変の正解も絶対の正義というものも、残念ながら存在しません。

なにが正しいのかなんてことは、時代が変われば、状況が変われば移ろい行くものです。

ある面から見れば、嘘は間違いなく悪です。
ある面から見れば、ひきこもりニートは間違いなく悪です。

別の面から見れば、どちらも悪ではないかもしれません。
また、例え悪だとしても、どちらも滅びていません。

うまくは言えませんが、世界はそんな感じで出来ています。

正直にありのままに話す人はカッコよく美しいと思います。
でも、現状打破のために、自分のできる範囲で、自分の判断で危険性も含めて物事を決断し、頑張ろうとする人だってカッコいいし、美しいと思います。

どちらでも、覚悟を決めているなら、勇気があって、思い切りがあって、敬意にあたる人だと私は思います。

この文章をここまで読んでいる人は、たとえ悪であろうとも、生き汚いんだとしても、工夫して働いて生きることを選択した人だと思います。

であれば、正直という聞こえの良い言葉を言い訳にして、思考停止してサボるのではなく、とことん自分の頭で考えられるだけの工夫をこらしてみてください。

 

よくネット上の記事に書いてあることがあります。

「嘘はいけません。信用されません。法律を守りましょう」

そんなことは言われなくてもわかることです。けれど、

そういうことを書いている人たちは、ひきこもりニートを年単位でやった経験がある人なのだろうか?

経歴書に空白期間があることによって、採用され続けないという苦しみを味わったことがある人なのだろうか?

当事者じゃなくて、傍観者だから、批判者だから、自分の発言に責任や危険を負う必要のない安全地帯から、安全にキレイで正しいことだけを言っているだけじゃないのか?

私はそう思っていました。

法律を守れば、採用がもらえるのでしょうか?
正しいことさえ言っていれば、国家が自分の一生涯の生活費を保障してくれるのでしょうか?

私にはそうは思えませんでした。だから、自分が生きるために自分の頭で考えようと思いました。

世の中には、0か100か、ホワイトかブラックかを明確にしないといけない場面はたくさんあります。

けど、世の中には、0か100か、ホワイトかブラックかあいまいな、グレーなままである場面もたくさんあります。
ビジネスの場合でも、グレーのまま進むことがよくあります。(業種や場面によります)

常に白黒を明確にしないといけないなんてなったら、人間は疲れます。
「正しいか」「正しいくないか」ばかりに気を取られるようになってしまいます。
気疲れするだけです。
ストレスがたまります。
柔軟性のない人間になります。
機械と変わらない存在になってしまいます。

柔軟性のない、融通がきかない人間は、正しさを押し付けてきて、周りにストレスを与えます。だから、嫌われやすいです。
(「ひきこもりニートだった人間は、絶対に悪である」なんて考えに凝り固まった人と、人付き合いをしたいと思うでしょうか?)

柔軟性のない、真面目すぎる人間は、自分でもストレスを抱えて、周りにもストレスを与えるという危険性があります。
真面目さや正直さは、どんな場面でも必ずしも美徳というものではないということは意識した方がいいです。

生きてきて、ウソをついたことがない人間なんていません。

グレーなまま、あいまいに生きるのが人間なのです。

ビジネスでは、ブラックだった課題を、どんどん工夫して、グレーに解決していける人材が求められる場面なんてたくさんあります

例えの話です。(ビジネス上の課題ではなく、単なる人間関係の話ですが)

上司の人がものすごくつまらないジョークを言ってきたときに、正直に「とてもつまらないですし、相手をするのが面倒なので、話しかけないでください」と言うことが良いことなのでしょうか?

上司は傷つくかもしれません。不快になって怒るかもしれません。
自分の職場での評価は下がるかもしれません。昇給しないかもしれません。左遷もあるかもしれません。

そんな可能性が頭に浮かぶだったんなら、自分の身を守るために嘘でも「面白いです」って反応をして相手をするでしょう。

この上司は正直者よりも、嘘つきの人を気に入って信用するでしょう。(あくまで一例で、状況によります)

会社組織に入って働くことになったら、必要になるのは「状況に合わせて場の空気を読む能力」です。
(嫌いな言葉ですが……。社会の理不尽がイヤだという人は、理不尽を体験しなくてもよい生き方をできるうようにする必要があります)

本当だとか嘘だとか、そういう白黒の見方ばかりで考えると生き辛いです。

あいまいなグレーな見方も学んで生きる方が生きやすいです。
(世の中を動かしているお偉いさんを見ても、実にダブルスタンダードだし、本音と建前を都合によって使い分けるよなと私は思っています)

 

就職活動なんて、履歴書なんて、採用面接なんて、グレーで大丈夫な場面です。

それこそ、「状況に合わせて行動できるか」を試される場面なだけです。

例え、ひきこもりニートだったという空白期間がブラックなのだとしても、工夫次第でグレーにすることはできるし、就職することは可能です。

採用面接では、御社の役に立つ人間なんだってアピールをこれでもかってくらいできるかどうかが大切なんです。

履歴書は小道具のひとつです。
主役はあなた自身です。

履歴書の空白期間なんて、気にしないでください
履歴書の空白期間なんて、どうにでもできる人間になりましょう

「もう無理だ」って。「工夫のしようがない」って。「どうしようもないんだ」って。
途方に暮れるかもしれません。くじけそうになるかもしれません。(私もそうでした)
それでも、あがけるだけはあがいてみてください。

もし、私のようにピュアで真面目すぎる人でしたら、適当に考えればいいと思います。
真面目に考えすぎると、よい発想が出てきてくれません。

適当にいい加減に楽しむくらいの気持ちで私は履歴書を書くようにしています。

別に社会に甘える感じでいいんじゃないのかなと考えています。
(ひきこもりニートは甘えを知らないという悲しさ【社会をなめてる?】)

ではでは。ひきこもりニートという業を背負って、互いにしぶとく生きていきましょう。

 

ひきこもりニートだって自己PRしたい

ひきこもりニートの自己PRの方法論に関しては、上のリンクの記事に書いてある内容を参考にしてみてください。私が就職活動時の自己PRをどのようにしていたのか書いておきました。

ひきこもりニートに働く自信って必要ないですよね?

自信がないひきこもりニートに対して、自信を持ってとか前向きにとか励ます人の正気を疑ってしまう

止まらないマイナス思考はウツではなくハイ(プラス思考)になる【ひきこもりへ】

ひきこもりニート向けのアンケートを作ってみました

就職活動に関する項目も作成してありますので、気が向いた人は回答してみてください。悩む人が多い事柄に関しては、私なりの考えを書いていきたいと思います。

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