プライド行進という単語をネットで見かけました。言葉の響きがやたらとカッコいいのでどういう意味で使われているのか調べてみました。
プライド行進とは
プライド行進とはゲイ・パレードのことを指します。
他にも、呼び方はプライド・パレード、プライド・マーチ、LGBTプライド・パーレード、プライド・イベント、プライド・フェスティバルなどといったものがあります。
では、ゲイ・パレードとはなにか? ということなのですが、
レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)文化をたたえるイベントのことになります。
たたえるイベントというよりも、LGBTの法的権利(同性結婚や反差別など)を求める社会運動、デモ活動、イベントと言ったほうが当てはまると思います。
プライド行進のプライドの意味とは
上記の文章でもいくつか見られるプライドという単語ですが、
ここでのプライドの意味はもともとはゲイ・プライド、LGBTプライドからきています。
意味は、自己の性的指向や性自認に誇りを持つべきとする概念を表す言葉として使われています。
この言葉には、
人々の性的指向や性自認に誇りを持つ必要性、
多様性は特別なものであるという考え、
性的指向や性自認は生まれつきのもので意図的に変えられるものではないもの、
という3つの考えと結びついて使われています。
プライドという言葉は、
ゲイ・プライド、LGBTプライドの省略形として使われるようになってから、
今では様々なLGBTコミュニティに属する全ての性的マイノリティの人々を包括しての表現になっています。
このプライド(pride)という言葉は、
歴史を通じてLGBTの人々への支配や抑圧のために使われてきた言葉、羞恥(shame)に反対するように使われるようになった言葉なんだそうです。
LGBTプライドのシンボル
なんでレインボーを掲げているんだろうと私は写真を見て思ったのですが、
LGBTプライドのシンボルには、
レインボーフラッグ、蝶、「λ」(ギリシャ語のラムダ)、ナチ強制収容所のバッジを起源とするピンクやブラックのトライアングルなどがあるみたいです。
プライド行進の始まりと現在
始まりのストーンウォールの反乱
1969年の6月28日未明に、ニューヨークのゲイバー「Stonewall Inn」であった警察の手入れに対して、LGBTの人々が集団で反乱を起こし、抗議活動や暴動が数夜に渡って続いた事件です。
この事件がLGBTの権利を求める運動の大きなきっかけとなりました。
この事件の翌年(1970年)に、暴動発生1年を記念するデモンストレーションがアメリカ国内の各地で行われて、この時のデモが今のプライド・パレードの始まりとされています。
現在
アメリカに端を発して、今では日本をはじめとして世界の各国、様々な都市でプライド行進が行われるようになっています。
個人としての参加だけでなく、なんと企業としての参加も見受けられています。
プライド行進に対しての意見には賛否両論がありますので、また興味のある方は調べてみてください。